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ど田舎活性化vtuber達とプロダクションを世界的にバズらせたい!  作者: 久遠 魂録


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3/3

放課後のチャイムと、秘密のダイブ

この度は、数ある作品の中からこの物語をお手に取っていただき、誠にありがとうございます。どなたか1人でも、当作品の存在を知っていただけるだけで幸いです。

第2SS学園の放課後、教室に差し込む西日は長く伸び、机の端をオレンジ色に染めていた。七海和歌は、隣の席でノートを閉じる親友、アリアの横顔をじっと見つめる。

「アリア、貴女、本当にあの招待状を受けるつもりなんですの?」

和歌の問いかけに、アリアは穏やかに微笑みながら、自前の端末を鞄に滑り込ませた。

「ええ、和歌。だって、あんなに一生懸命で、どこか危なっかしい招待状をもらったら、放っておけないもの。それに、貴女が頑張っている場所を見てみたいしね」

和歌は小さくため息をつき、自身の長い髪を指で弄んだ。クラスメイトであり、この学園でも一際目を引くアリアが参戦するとなれば、注目度は桁違いになる。だが、そのきっかけが、あの楠木プロデューサーの誤送信だと思うと、和歌の心境は複雑だった。

「ふん、仕方がありませんわね。わたくしがしっかりと案内して差し上げますわ。……足元を掬われないように、気をつけて頂戴」

二人は並んで校舎を後にする。武雄の温泉街を包む夕暮れは、これから始まる仮想空間での「初仕事」の熱狂を予感させるように、どこか火照った色をしていた。

サーガ・サーガ(SAGASAGA)に集う、それぞれの夜

仮想空間サーガ・サーガ(SAGASAGA)。完成から二年、このデジタルな新天地は、欲望と好奇心が渦巻く黄金の黎明期を謳歌していた。MUⅡプロダクションの本社スタジオは、パレード開始直前の熱気で満たされている。

「わあ、アリアさん。本当に来てくれたんだぉ! 幸来、とっても嬉しいぉ」

鹿島幸来が、癒やしのパーティクルを振りまきながら駆け寄る。彼女の持つムツゴロウ・ショルダーからは、今夜のために用意された「特製・デジタルふなっこ」の香ばしい湯気のようなエフェクトが立ち上っていた。

「おいおいおい。あたいらのログイン数、アリアがログインした瞬間に跳ね上がったぜ。和歌の親友ってだけでこれかよ。Sカンパニーの計算機が悲鳴を上げてるぜ」

山本マキが、自身のポーチを叩きながら毒舌を放つ。メタツッコミ担当の彼女は、すでにパレードの物理演算ルートの最終チェックを終えていた。

「あっち退くケロ! アリア、あたちのフロートの隣に乗せてやるケロ。三瀬峠の特等席ケロよ!」

三瀬かえるが、幼いアバターでアリアの周りを跳ね回る。フランスから見守るエマ F. クサックも、「アリアさんはジャパニーズ・スターデース!」とはしゃいでいた。

その喧騒を、スタジオの隅から楠木こころが、涙を浮かべて見守っていた。彼女は新米プロデューサーとして、今日のために奔走してきたのだ。

「よかったです……。招待状の宛先を間違えた時は、もう終わったと思いましたが。アリアさんが来てくださるなんて、私、一生の運を使い果たしたかもしれません」

楠木こころは、タブレットを逆さまに持ったまま、感極まって鼻を啜った。

「楠木さん、泣いている暇があったら、パレードの開始信号を送って頂戴。わたくしたちの『初仕事』、世界に見せつけてやりますわよ」

和歌の扇子が鋭く振られ、スタジオのシャッターが開放される。

どんぶり勘定のパレード、出発進行

パレードの列が**サーガ・サーガ(SAGASAGA)**の広場へと躍り出た瞬間、数万人のユーザーから歓声が上がった。

幸来が配布する「ふなっこ」の山。マキが操縦するド派手な「ワラスボ・フロート」。和歌とアリアが並び立つ、優雅で気品に満ちたメインステージ。そして、かえるが三瀬峠の不思議な霧を撒き散らし、エマとみよがフランスと日本を繋ぐデジタル花火を打ち上げる。

「あ、あわわっ! 皆さん、すごい盛り上がりです! でも、間違えてクーポンの有効期限を『本日限り』じゃなくて『一時間限り』にしちゃいました! 急いで配りきってください!」

楠木こころの焦った声が、全通信回線に響き渡る。

「おいおいおい。この制限時間設定、完全に『無理ゲー』のイベント仕様だぜ。あたいらのパレード、ここからが本当のスピード勝負だぜ!」

ドタバタと、しかし確実に「ど田舎」の熱が世界へと伝わっていく。楠木こころのドジという名のスパイスが、予測不可能なバズをさらに加速させていた。


****


【MUⅡプロダクション 運営日誌より】

①本日の進捗:

・パレードの最高同時接続数、過去最高を記録。

・アリアと和歌の「第2SS学園コンビ」がSNSでトレンド入り。

・鹿島幸来、配布速度を上げるために謎の幸運を発揮。

②本日のアクシデント:

・楠木プロデューサー、パレードの終点を間違えて「深海エリア」に設定しかける。

・クーポン配布時間が一時間に短縮されたせいで、全ユーザーが全力疾走する事態に。

③楠木プロデューサーの一言:

「締め切りが短いほうが、みんな燃える……って、今のは嘘です。ごめんなさい!」

この物語は完全にフィクションであり、実在するVtuberの知っていただく目的で執筆したコメディーラノベです(笑)「#鹿島幸来」「#やまもとゆき」「#vtuber」で検索してみてください。良かったら、応援してあげてください。

ですが読者の皆さま、数多ある作品の中からこの物語をお手に取っていただき、誠にありがとうございます。どなたか1人でも、当作品の存在を知っていただけるだけで幸いです。

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