日蝕の神殿と光なき村
ライトイーターを倒した後、反転した森は静まり返った。
ハルトは暗い地平線を見つめた。
「何かが足りない」と彼は呟いた。「この森が辺境だとしたら…日蝕の真の起源は、もっと奥深くにあるはずだ。」
アストラ・ノクスは黒い根が張り巡らした道を指差した。
「あの道は…歪んでいる。魔力が回り込んでいる。
つまり、神殿に通じているということだ。」
香織は深呼吸をした。
「じゃあ、行こう。ここで何が起こっているのか、早く理解した方がいい。」
一行は巨木に直接彫られた構造物に到着した。
幹は山のように太かった。
入り口は開いた口のようで、根が歯のようになっていた。
ミラージュ夫人は大きく息を呑んだ。
「認めたくないが…これは怖い。」
ローズは刻まれたシンボルを分析した。
「王子の遺体に見たのと同じものだ。
だが、ここには完全なものがある。」
ハルトは主要な彫刻に手を滑らせた。
三つの円が絡み合い、中央に黒い月が描かれている。
アストラ・ノックスは恐怖に目を見開いた。
「これは…三位一体の影の印だ。」
フロストレインは槍を構えた。
「どういう意味だ?」
アストラは深呼吸をした。
「世界の循環の外に存在する三つの存在について語っている。
神々ではない。
精霊でもない。
もっと古い何かだ。
そして、そのうちの一つが…」
彼女は中央のシンボルを指差した。
「ダークキングダムを守るもの。
エクリプスに力を与えるもの。」
ハルトは足元に暗黒のエネルギーの流れを感じた。
「この文字を翻訳できるか?」
アストラは低い声でそれを読み上げた。
「太陽が沈み、月が開く時、
世界は万物を見通す眼の前に震えるだろう。」
ミラージュは眉をひそめた。
「世界?この王国だけじゃないの?」
アストラは答えた。
「これらの存在は…国境を知らない。
時間も知らない。」
ハルトは拳を握りしめた。
「ならば、遅かれ早かれ、我々は彼らと対峙しなければならない。」
中に入ると、壁画で埋め尽くされた長い廊下が目に入った。
マルガリータは松明を掲げた。
「一体これは…何だ?」
絵にはこう描かれていた。
巨像にひれ伏す人間たち
影に蝕まれるエルフたち
皆既日食に飲み込まれる都市たち
空の光を貪る黒い生き物たち
香織は息を呑んだ。
「これらの存在は…文明を丸ごと滅ぼした。」
アストラ・ノックスは、他の壁画よりも特に擦り切れた一枚の壁画を見つけた。
金色の瞳を持つ男が、黒い月と戦っていた。
「これは…ハルトだ!」ミラージュが叫んだ。
ハルトはそれをさらによく観察した。
その人物は、彼と似た外套をまとっていた。
しかし、顔は…
消されていた。
アストラは震えた。
「これは『暁に選ばれし者』を表している。
千年に一度現れ、蝕と対峙する者だ。」
香織はハルトの手を取った。
「つまり…彼はこうする運命にあるということか?」
アストラはゆっくりと頷いた。
「壁画には、選ばれし者は…『勝つか負けるか…決して蝕からは逃れられない』と書いてある。」
ハルトは静かに微笑んだ。
「運命には興味がない。
愛するものを守ることだけに興味がある。」
妻たちは顔を赤らめた。
ライラ・フロストベインは呟いた。
「…なんて直接的なの。」
大きな音が寺院に響き渡った。
ガァァァァァァァァ
フロストレーンは叫んだ。
「下から何かが来る!」
ハルトは手を上げた。
「防御態勢だ!」
しかし、生き物ではなく…
まるで木が彼らを導くかのように、洞窟に自然の扉が開いた。
アストラは身構えた。
「これは招待状だ。」
香織は武器を抜いた。
「あるいは罠か。」
ハルトは前に進んだ。
「何であれ…見に行こう。」
トンネルは彼らを寺院の外へと導いた…
そして思いがけない光景へと導いた。
真っ暗な谷。黒い木造の家々と、巨大な根でできた橋。
小さな炎が空中に漂い、幽霊のような光を放っていた。
灰色の肌、光る目、そして長い耳を持つ、細身の人影が現れた。
一般的なダークエルフ。
エルフの少女は彼らを見ると母親の後ろに隠れた。
老人が前に出た。
「光の異邦人…ここは歓迎されていない。」
ハルトは冷静に一歩踏み出した。
「我々は戦いに来たのではない。」我々はただ答えを求めているだけだ。」
老人は息を荒くしながら、彼を見つめていた。
「あなたの存在は…影を乱す。
内なる太陽は…痛い。」
ライラ・フロストベインは呟いた。
「彼らにとっては呼吸さえ困難なのよ…」
カオリは優しく言った。
「あなたを傷つけたいわけではない。」
老人は首を横に振った。
「我々は危害を恐れない。
彼女を恐れている。」
マルガリータは眉をひそめた。
「彼女?」
老人は囁いた。
「セリンドラ皇后。」完璧な影よ。
エルフの少女は震えた。
「あなたがここにいると知ったら…きっと来るわ。」
アストラ・ノクスが前に出た。
「もう手遅れよ。」
氷のような囁きが村を吹き抜けた。
まるで別の言語のささやきのような暗い風が吹いた。
ハルトは頭を上げた。
彼はそれを感じた。
セリンドラが近くにいた。
暗い木の幹が立ち込める山の上で、闇の女帝は紫の月のような瞳を開いた。
「さて、到着したのね…黄金の太陽よ」
彼女の微笑みは優しかった。
しかし、彼女の瞳は…
純粋な飢えに満ちていた。




