黄金の夢:ハルト、生命と光とリシエンの間で
黄金の輝きは薄れ始めた…
しかし、完全に消え去ったわけではなかった。
リシエンは両手を主人公の背中に回し、恐れることなく彼のエネルギーを吸収していた。彼女の表情は緊張しつつも穏やかだった。
「ハルト…お願い…戻ってきて。」
ハルトは返事をしようと口を開いたが、ついに体が崩れ落ちた。
黄金の光は消えた…
そして彼は前に倒れた。
リシエンはかろうじて彼を受け止めた。
「ハルト!ダメ…行かないで!」
フロストレーンは逃げようとしたが、リシエンは視線で彼女を止めた。
「彼は生きている…だが、魂は今はここにはいない。」
口をきけないシスターは不安げに拳を握りしめた。
ヘルザリオンは確認した。
「彼の本質は分離状態に入った。主は…この次元にはいない。」
ハルトは金白色の虚空の中で目を覚ました。
地面はなかった。
空もなかった。
全てはゆっくりと漂う温かい光だった。
「ここは…どこだ?」
大きな鼓動のような音が響いた。
バダム。
バダム。
光が集まり、形を成した。
まずシルエット。
それから顔。
そしてハルトの完璧な姿…だが、太陽のような金色の瞳と、永遠の夜明けのようなオーラを放っていた。
それは彼だった。しかし、より年老いて、より賢く、より重厚だった。
「ついに私に出会ったな」と二重の声が言った。「ハルト…お前はまだ私の力に耐える準備ができていない。」
ハルトは後ずさりした。
「お前は何者だ?」
「私はお前の真の『夜明け』だ。
お前の魂に眠る種。
お前の心が限界に達した時、目覚めを待ち望んでいた遺産。」
ハルトは歯を食いしばった。
「ならば、助けて。もう二度と我を失いたくない!」
人影は首を横に振った。
「何かを受け入れなければ、誰かを助けることはできない…」
黄金の光が強まった。
「君が対峙した敵、エリンドールは、ただの堕落したエルフではない。彼はマーカーだった…そして、君だけが彼らを滅ぼせるのだ。」
ハルトは答えた。
「私は既にそうしていた。」
「いいえ。君は彼を黙らせた。
しかし、君は彼を滅ぼしたわけではない。
マーカーは真に死ぬことはない…君の夜明けが完成するまで。」
ハルトは寒気を覚えた。
「『完成』とはどういう意味だ?」
人影は彼の胸に触れた。
「それは…誰を守り、誰を犠牲にするかを選ばなければならないということだ。光は影なしには存在しない。夜明けが生まれるために、君は自身のどの部分を死なせるかを決めなければならない。」
ハルトは黙ったままだった。
「まだ準備はできていない」と人影は続けた。「でも、もうすぐだ」そして、君の心は…満たされつつある。
ハルトは困惑した様子で彼を見た。
「何が…満たされているんだ?」
鏡に映った姿は優しく微笑んだ。
「愛。
責任。
家族。」
「私は神ではないし、そうなりたいとも思わない」とハルトは呟いた。
「だからこそ、君は黄金の光を宿せる。
だが、忘れてはならない。
夜明けの光は人を呑み込む。
そしてすぐに…さらに多くを要求するだろう。」
世界が震え始めた。
人影は純粋な輝きへと溶けていった。
「目を覚ませ、ハルト。
彼らは君を必要としている。」
ハルトはゆっくりと目を開けた。
リシエンはベッドの脇に座り、両手で彼の手を握っていた。
彼が指を動かしているのに気づき、彼女は驚いた。
「ハルト?ハルト?」
彼は弱々しく微笑んだ。
「大丈夫…だと思う。」
しかし、リシエンは我慢できなかった。
抑え込んでいた恐怖が爆発し、彼女は彼に飛びかかり、ぎゅっと抱きしめた。
「もう行ってしまうのかと思ったわ!行ってしまったと思ったのよ!」
フロストレインはドアを開けたが、その光景に凍りついた。
口のきけない尼僧は服を引っ張り、首を横に振った。
「そのままにして。」
リシエンは震えた。
「私の手に触れた時…魂が抜け出しそうだった。
息遣いも…温もりも感じられなかった…」
ハルトは優しく彼女の手を撫でた。
「助けてくれて…ありがとう。」
彼女は少し身を引いた。顔はリンゴのように真っ赤だった。
「わ、私はただ…巫女としての務めを果たしただけ。
それ以上は何も。絶対に何も…忘れて!」
彼女は恥ずかしそうに顔を覆った。
ハルトは小さく笑った。
フロストレインがようやく入ってきた。
――ハルト…何か見えたか?
オーラが変わった。
主人公は深呼吸をした。
――ああ。
みんなに伝えなくちゃ。
これは思っていたよりもひどい。
リシエンはハルトの胸を見つめた。
そこには小さな、未完成の太陽のような、金色の印があった。
「あれは…何だ?」
ハルトはその印に触れた。
それは温かく、脈打っていた。
「夜明けは…まだ完成していないと言っていた。」
フロストレインは不安げに囁いた。
「では…完全に目覚めた時、それは何を要求するのだろうか?」
ハルトは皮膚の下で揺らめく金色の光を見つめた。
「わからない。
だが、備えなければならない。」
この章はここで終わる。




