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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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『偽りの神が堕ちる時』

アカシの浮遊工房は、

海上に浮かぶ金属の要塞のようだった。


ハルトは中央通路を歩く。

その足音が、歪んだ設計図や数式、狂気じみた計画で埋め尽くされた壁に反響する。


「アカシ……出てこい」


ハルトの声は、雷のように工房全体に響いた。


正面の扉が開く。


アカシは狂気の笑みを浮かべながら、金属製の階段をゆっくりと降りてきた。


「ハルト・アイザワ……黄金の太陽か。

逃げると思っていたよ。

だが結局……真っ直ぐ俺のところへ来たな!」


ハルトは答えない。


その冷たい視線が、アカシを貫いた。


アカシは指を鳴らす。


「アルファ。起動しろ」


――だが、何も起こらない。


ハルトは、初めて微笑んだ。


「お前の神性ゴーレムは……今、手が離せない」


アカシの表情が歪む。


「な……何だと……?」


ハルトは腕を掲げた。


「海のど真ん中で止めた。

安心しろ……まだ壊してはいない。

まずは、お前からだ」


アカシは一歩後ずさる。


「ま、待て……ハルト、聞いてくれ!

俺がやったことは、全部証明のためだ!

俺は常に見下されてきた!

親は言った……役立たずだ、何も成し遂げられないって……!」


ハルトは歩み寄る。


「だから都市を壊した?

だからアヤネを“燃料”に使おうとした?

それが“偉大さ”か?」


アカシは汗を流しながら後退する。


「さ、触るな!

俺は天才だ!

神だ!

俺こそが――」


ハルトは、次の瞬間、目の前にいた。


腹部への一撃。


アカシは膝から崩れ、血を吐いた。


「ば……馬鹿な……

どうして、そんな速さで……?」


ハルトは首元を掴み、片手で持ち上げる。


「お前は、最初から――

俺の“敵”ですらなかった」


壁に叩きつける。


工房全体が揺れた。


アカシは叫び、必死に防御を起動しようとするが、

ハルトは指先一つで全てのルーンを断ち切った。


「終わりだ、アカシ」


科学者は泣き崩れる。


「違う!

不公平だ!

選ばれるべきだったのは俺だ!

俺が――!!」


ハルトは気絶させるため、手を上げた。


だが――


背後で、影が動く。


「……アカシ……だめ……」


助手のミヤコが、震える手でナイフを握っていた。


アカシが叫ぶ。


「やれ! 今だ!!」


涙を流しながら、彼女は突き出した。


刃は、ハルトの肋骨の間に突き刺さる。


遠くで、アウレリア、カオリ、マルガリータが衝撃を感じ取った。


ハルトは、自分の胸元に滲む血を見下ろす。


ミヤコは真っ青だった。


「わ……私は……

やりたくなかった……

でも……アカシが……強要して……」


アカシは狂ったように笑う。


「ハハハハハ!!

結局だ!

英雄は、無能な女に刺されて終わる!

ハルト! 死ねぇ!!」


ハルトは、ゆっくりと振り向いた。


闇と黄金が混ざり合うオーラが立ち上る。


「……致命的な間違いを犯したな」


その声はあまりに冷たく、

アカシの笑いは即座に止まった。


ハルトは二本の指でミヤコの額に触れる。


「――眠れ」


彼女は傷一つなく、その場に崩れ落ちた。


アカシは震えだす。


「な……何をする気だ……?」


ハルトはシャツの胸元を掴み、持ち上げる。


「やるのは一つだ。

……アヤネに手を出した、その瞬間に

やるべきだったことをな」


そして――


容赦のない動きで、床へ叩きつけた。


コンクリートが砕けるほどの衝撃。


アカシは、完全に意識を失った。


ハルトは息を吐き、ナイフを抜き取る。


傷口は、ガチャ能力によって急速に再生していく。


「……一人、片付いた」


だがその時、工房の奥が光り始めた。


神性アルファ・ゴーレムの核が、起動する。


そして――咆哮した。


島々の上空で、

空がガラスのように砕けた。


次元の裂け目が開き、

そこから三柱の巨影が降臨する。


神聖ヘラルド――


永炎の獅子・テリオン。

黒夢の女神・ニクサラ。

原初雷の巨神・ヴォルトラックス。


フロストレーンが武器を握り締める。


「……神……」


ミラはミラージュ形態へ移行。


セレスはライフルを構える。


ダリアは巨大なハンマーを回転させる。


ネフェルカラは、獰猛に笑った。


「神と戦うのは初めてだ。

……美しい」


神々が、声を重ねる。


「人間どもよ。

貴様らの存在は、今日で終わる」


デイビッドは竪琴を抱え、

エジプトの戦士と並び立つ。


「いいや……

始まるのは、俺たちだ」


次の瞬間――


島を真っ二つにするほどの爆発とともに、戦争は始まった。


セレスの氷弾がテリオンを撃ち抜き、

ダリアはヴォルトラックスの雷をハンマーで受け止める。

ニクサラは眠りを振りまこうとするが、

フロストベインの姉妹が手信号で警告した。


――神々との戦争が、

今、完全に始まった。

神性アルファ・ゴーレムの核が、工房から解き放たれた。


盟友たちは、

三柱の神を同時に相手取っている。


ハルトは血を流している。

だが――

かつてないほど、怒りに満ちていた。


そして、問いは一つ。


より困難なのは、どちらか。


アカシが創り出した“怪物”か。

それとも――

ハルトの世界を滅ぼそうとする“神々”か。

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