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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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「創造が反逆するとき ― 永劫の巨像、目覚める」

アルゴシアの秘密工房で、金属の震えるような音が響き始めた。


ヘランドラの背筋に冷たいものが走る。


エヴァンダー

「……今の、聞こえたか?」


山そのものが息を吸ったような、乾いた低い咆哮。


床が揺れる。


――ドォオオオン。


兵士たちの叫びが飛び交った。


兵士

「こ、巨像が……!

永劫の巨像が目覚めている!!」


エヴァンダーは凍りつき、

ヘランドラは数歩後ずさった。


その中で――

オドリアス王だけが、興味深げに微笑む。


オドリアス

「……始まったな。」


金属扉が爆音を立てて開いた。


永劫の巨像が現れた。

巨大な赤い双眸が瞬き、

金属の血管が生き物のように脈動する。


ひとつひとつの動きが重く、

荒々しく、

正しくない。


エヴァンダー

「アカシ! 制御しているのか!?」


部屋の奥にいたアカシは手をかざした。

しかし巨像は完全に無視する。


アカシ

「……これは予定外だ。」


オドリアスは静かに息を吸い込んだ。


オドリアス

「命令を聞かぬ兵器は……

兵器ではない。」


巨像が腕を持ち上げる。

黒い鉱石でできた指は刃そのもの。


その拳が握られる。


バキィッ。


石壁が紙のように砕け散った。


ヘランドラ

「――街へ出るつもりよ!!」


エヴァンダーが剣を抜く。


エヴァンダー

「アカシ! 早く何とかしろ!」


アカシは動かない。

ただ、狂気の研究者の目で巨像を見つめていた。


アカシ(小声)

「聖核のエネルギー過多……

生木の反応が回路を過刺激している……

ルーンが“人の感情”を解釈して……暴走?」


巨像がさらに壁を殴る。


――ドォオオオン!!


天井が震え、粉塵が降りかかる。


ヘランドラ

「エヴァンダー! 下がって!」


それでもエヴァンダーは震える手で構えたまま。


オドリアスがアカシの横へ歩み寄る。


オドリアス

「わかるか?

お前は、自分の創造物すら制御できていない。」


アカシは一瞬だけ目を閉じ――笑った。


アカシ

「よく言う。

“見物に来ただけ”の王が。」


オドリアス

「私は決して、制御を失わない。」


アカシが腕を上げると、

彼の手のルーンが妖しい紫に光り始めた。


巨像がアカシを睨む。


その目に宿ったのは――


憎悪。


エヴァンダー

「こ、こいつ……“感情”が……?」


オドリアス

「感情を持つ存在は、もはやゴーレムではない。

ただの危険因子だ。」


巨像が突進した。


――ズドォォン!!


アカシは滑るように後退し、黒紫の光をまとった手を構える。


巨像が二撃目を放つ。


アカシ

「いいだろう……

ここで終わらせる。」


瞳が深い紫に染まる。


工房中のルーンが一斉に輝き、

空気が重くなる。


ヘランドラ

「エヴァンダー、伏せて!」


巨像の拳が迫る。


アカシは掌を突き出した。


シャアアア――


紫の球体が衝撃を吸収する。


オドリアス

「……見事だ。」


アカシ

「この試作体は――失格だ。」


巨像が咆哮する。


アカシが腕を組み、複雑な術式の形をとる。


アカシ

「――最終プロトコル:

アルカナ分解ディスインテグレーション


白と紫の閃光が工房を飲み込む。


巨像が悲鳴を上げる。


外殻が割れ、

神骨が砕け、

エネルギー核が火の粉のように散った。


ドシャアアアア!!


一秒後――

永劫の巨像は跡形もなかった。


残ったのは、

灰と金属片。

そして、不気味な静寂。


エヴァンダーは膝をつき震える。


ヘランドラは息すら忘れていた。


だがオドリアスだけは微笑んでいる。


オドリアス

「……迷いなく破壊するとは。」


アカシは爆風で裂けた自分の手を見て、軽く血を払った。


アカシ

「失敗作は、生かす価値がない。」


エヴァンダー

「こ、これが……失敗作……?」


アカシは細い、鋭い笑みを浮かべた。


アカシ

「修正点は理解した。

次の“創造”は――

決して失敗しない。」

オドリアスはアカシをまっすぐ見つめた。


オドリアス

「気をつけることだ、アカシ。

お前は――自分ですら理解していない力で遊んでいる。」


アカシは聞こえないふりをした。

だがその瞬間、彼の瞳の奥にわずかな影が走った。


――胸を刺すような思考がよぎる。


「……もっと慎重に動かねば。」


静かに、アカシは悟った。


・自分のゴーレムはまだ“完成”には遠い

・実験の誤差ひとつで、自分が死ぬ可能性すらある

・技術体系を根本から調整する必要がある

・そして何より――

 この“弱点”を周囲に知られてはいけない


とくに、ハルトに知られれば――


逃げ道など、どこにもない。


読んでいただきありがとうございます。コメントは大歓迎です。評価もいただけると嬉しいです。


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