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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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「イリアンドロスの獅子が来る ― ハルトよ、備えよ」

夜明けの柔らかな金色が空を染める頃、

〈太陽宮殿〉の鐘が鳴り響いた。


その音は、

兵士にも、僧侶にも、召喚者にも――


ただ事ではない合図 だった。


外交緊急警報。


カオリが真っ先に戦略室へ駆け込んだ。


カオリ

「ハルト! ハルト! 見て!!」


ハルトは地図から顔を上げる。

隣では、白い儀礼服のマントを整えるアウレリアが静かに立っていた。


ハルト

「どうした?」


カオリは巻物を机に叩きつけた。


カオリ

「使者よ! オリスロス山脈からの直行便!

 アガメトス王が……

 あなたを追って来るって!」


部屋は一瞬で静まり返った。


マグノリアの鎖拳銃が止まり、

イリスは手にしたゴーグルを落としかけ、

クララは口をあけたまま固まり、

セレネは面白そうに首をかしげた。


アウレリアが巻物を受け取り、

猫科の優雅さで目を通す。


アウレリア

「……聖谷の王、ピュルゴスのアガメトス。

 息子を伴い、自ら向かうとある。

 これは戦ではない……

 王と王の一騎討ち ね。」


ハルトは微笑んだ。


ハルト

「古き獅子が、俺を試しに来るわけだ。」


カオリ

「ハルト!!! 本当に危険なのよ!?

 八つの都市国家を落とした怪物なのよ!!?」


マグノリアが大地を踏み鳴らした。


マグノリア

「だから何よ!

 うちの王様の方が強いし、デカいし、魔力あるし!!」


アウレリアは静かにハルトの前へ歩み出る。

黄金の瞳が誇りに満ちていた。


アウレリア

「ハルト……

 アガメトスと対するなら……

 あなたを、正式に皆の前へ紹介させて。」


ハルトは驚く。


ハルト

「アウレリア、お前が“公式発表”を?」


アウレリアは柔らかく頭を下げる。


アウレリア

「あなたは私の王。

 私の許嫁。

 私が選んだ男よ。」


カオリが爆発した。


カオリ

「だ、誰が先に紹介していいって言ったのよ!?」

マグノリア

「はぁ!? 私でしょ!? 前の任務でハルトにキスしたの私よ!?」

イリス

「わ、私も……できれば……その……」

クララ

「わ、私は絶対発表したい!!」

セレネ

「はいはい、順番争いご苦労さん。」


ハルトはため息をつき――

そして笑った。


◆ 王の宣誓


中央広場には兵士、召喚者、市民が集まっていた。


黄金の太陽が宮殿を照らす。


アウレリアはハルトの手を取り、壇上へ導いた。


深呼吸し――

ドラゴンの魔力を帯びた声が、都市全体に響き渡る。


アウレリア

「――暁の民よ!

 本日お知らせします。

 一人の古き王が、我らの主の力を測りに来ます。

 名はアガメトス。

 イリアンドロスの獅子。」


広場がざわめく。


アウレリアは続けた。


アウレリア

「しかし皆の前に立つこの男は――

 帝国を倒し、

 植民地を解放し、

 暴君を打ち砕き、

 弱き者を救い上げた英雄!」


彼女は一歩下がり、誇らしげにハルトを指し示す。


アウレリア

「――ハルト・アイザワ!

 暁の王!

 私の未来の夫!

 そして古き獅子の影すら砕く、真の太陽!!」


広場が爆発した。


歓声。

拍手。

兵士が盾を叩き、

召喚者たちが旗を振る。


マグノリア

「旦那は私のものでもある!!」

カオリ

「いやあああああ! 私の方が先よ!!」

イリス

「…け、結婚……」

セレネ

「まあ、頑張りなさい。争いはほどほどに。」


ハルトは手を上げた。


ハルト

「アウレリア。ありがとう。」


アウレリアはほんのり頬を染めた。


その瞬間、兵士が駆け込んできた。


伝令

「ハルト様!! 第二の使者が!!」


ハルト

「アガメトスからか?」


伝令

「いえ……

 アルビオル帝国の皇帝からです。

 オリスロスへ向かうと。」


広場が凍りついた。


カオリ

「ま、まさか……」

マグノリア

「三人の王が同じ場所で戦うってこと?」

イリス

「ひぃ……」


アウレリアは目を閉じ、答える。


アウレリア

「違う。

 もっと悪い。」


ハルトは巻物を開いた。


表情が変わった。


ハルト

「……アルビオルの皇帝は言っている。

 “決闘を見届ける”。

 そして――

 俺を支持するか、滅ぼすか決める そうだ。」

ハルトは巻物を静かに閉じた。


ハルト

「……いいだろう。

 ならば――

 オリスロスへ向かう。」


アウレリアが一歩前に進む。


アウレリア

「ハルト……

 あなたが行くなら……

 私も共に行くわ。」


ハルトは微笑んだ。


ハルト

「もちろんだ。」


群衆が歓声と共に揺れた。


黄金の太陽は、さらに強く輝きを増す。


そして――

三人の王が交わる戦いが、ついに幕を開けた。


――続く――

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