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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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『黄金の太陽と暁のドラゴンの婚儀』

新たに併合された帝都は、澄みきった静かな朝に包まれて目を覚ました。

戦火の煙も、咆哮もない。

ただ、高くそびえる宮塔から――

黄金の鐘が、やわらかく響き渡っていた。


この日は、軍事の新時代の幕開けではない。

新たな帝国の“家族”が生まれる日だった。


◆ 天上の大広間 ― 太陽と竜の祭壇


かつて火の神々に捧げられた神殿は、一夜にして婚礼の間へと姿を変えていた。


白い大柱には金布が巻かれ、

魔晶のカーテンが暖かな光を散らす。

空中には太陽紋章が星のように浮かび輝いている。


祭壇の前で、ハルトは静かに待っていた。


漆黒に金の縁取りが施された礼装。

背に垂れる白のマント。

腰には皇帝の象徴――ガチャの神剣。


両脇には跪く旧帝国の貴族たち。

上段には市民が息を潜めて見守る。


そして――


扉が開いた瞬間、全てが止まった。


アウレリアが現れたのだ。


足音も、息遣いも、広間のざわめきも消える。


マグノリアとエリーゼに付き添われ、

アウレリアはゆっくりと歩み出た。


その姿は――もはや人ではなかった。


純白の魔布で仕立てられたドレス

透き通る翼に散りばめられた宝石

光の鱗が揺れる長いヴェール

竜族の王家に伝わる古き首飾り

普段は凛々しい瞳が、今日だけは震えるほど優しい


天より舞い降りた竜の花嫁。


祭壇に辿り着いた時、ハルトは小さく呟いた。


ハルト

「……完璧だ。」


アウレリアは耳まで真っ赤になる。


アウレリア(小声)

「今そんなこと言われたら……泣いてしまうわ……」


二人が並んだ瞬間、

魔法の陣が金色に輝き、婚儀の儀式が始まる。


巫女は緊張で声を震わせながら宣言した。


巫女

「本日ここに――

黎明の皇帝、ハルト・アイザワ陛下。

そして竜血の姫、アウレリア・イグニフェル殿の婚儀を執り行います。」


広間全体が息を止める。


巫女

「誓いの言葉を。」


アウレリアは一歩進み、胸に手を当てた。


アウレリア

「ハルト……あなたに救われたあの日から、

私の命も、炎も、翼も……すべて、あなたのものです。」


強く、しかし涙をこらえた声。


アウレリア

「あなたの光を守り、

あなたの隣に立ち、

たとえ世界が敵になろうとも――

私はあなたを愛し続けます。」


ハルトが歩み寄り、そっとその手を握る。


ハルト

「アウレリア……君は最初に僕を信じてくれた人だ。

最初に肩を並べて戦った仲間。

最初に僕を“王”と呼んでくれた。」


視線が重なり、世界が静止する。


ハルト

「君の強さを敬い、

君が疲れた時は翼を支え、

君が望む限り――

僕は君を愛し続ける。」


光が爆ぜる。

祭壇を覆うほどの黄金の輝き。


巫女

「太陽と竜の名のもとに――

両名を夫婦と認めます!」


歓声が大広間を揺らす。


ハルトはアウレリアの腰に手を回し――


彼女の翼が震え、

息が詰まるほど近づいて――


深く、熱く、強く……口づけを交わした。


柱が震え、光が天へ立ち昇り、

竜の霊さえも、その二人にひれ伏したという。


アウレリアは額を彼に寄せ、囁く。


アウレリア

「……ハルト。愛してる。」


ハルト

「僕もだ。」


背後で、花嫁候補たちが騒ぎ始める。


マグノリア

「ちょっと! こんなのどうやって超えるのよ!?」


アイリス(真っ赤)

「す、すごすぎます……!」


クララ(号泣)

「一生忘れられない結婚式ですうぅ……!」


エリーゼ(微笑)

「ふふ……次は私たちの番ですね。」


セレーネ(危険な笑み)

「私の婚儀は、必ずこれ以上に……濃くするわ。」


マルガリータ

「そろそろウチも、ドレス選ばなあかんね……!」


――こうして、帝国は新たな歴史を刻む。


黄金の皇帝と、竜の妃。


そして次々と始まる、

“皇帝后の婚礼ラッシュ”。


大陸はこの後何年も――

この日の話題で持ちきりになるのだった。



アカシのもとに、一つの知らせが届いた。


従者が差し出した魔導板には、

あの“口づけ”の瞬間が映し出されていた。


アカシの口元がゆっくりと歪む。


アカシ

「……結婚、か。

ふふ……面白くなってきた。」


その隣で、謎めいた学生・ミヤコが呟く。


ミヤコ

「これから……どう動きますか?」


アカシは立ち上がり、青い海を見渡した。


アカシ

「同じことをするまでだ。」


カメラが引いていく。


無数に並ぶ白亜の石像。

スパルタ風の武装を纏う戦士たち。

弓を構える射手。

古代の叡智を宿す哲学者たち。

未来を視る巫女たち。


――そして、大陸を震わせる“彼ら”が目を覚まし始めていた。


ヘレニック編、始動。


――続く――

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