「太陽の槍オーレリア ――“ダイヤ巨神”ハルト」
天が裂けた。
それは、この世のどの生物にも属さない咆哮だった。
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◆ 第一部 ― オーレリア vs オメガ・Nゴーレム
オーレリアはギリシャ風大陸の上空を飛んでいた。
ポリスは炎に包まれ、
大理石の柱は崩れ、
神殿は神そのものを引き剥がされたかのように瓦解していく。
そして、破壊の中心に――
身の丈百メートルを超す「オメガ・Nゴーレム」。
オーレリアは上昇し、灼熱の風をまとった。
黄金の鱗が怒りで燃える。
オーレリア
「……これ以上、都市を壊させはしない。
これ以上は、絶対に。」
ゴーレムが巨体を揺らし、彼女を見上げる。
赤い核が脈打つ――悪意そのものの心臓のように。
リモート通信越しに、アカシの嘲る声が響く。
アカシ(遠隔)
「たかがドラゴン一匹に何ができる?
このモデルは〝対・竜種〟用に造られたんだよ。」
オーレリアは笑った。
オーレリア
「好都合。
ならば“ドラゴン以上”を証明してあげる。」
◆ オーレリア、本来の力を解放
翼が最大まで開き、
空気が震え、
気温が一気に低下する。
そして――
オーレリアは大きく息を吸い込んだ。
ゴーレムがエネルギー砲を構える。
アカシ
「バカめ、その攻撃では――」
オーレリアが咆哮する。
「――皇酸の吐息!!」
緑金の光線が天空を裂き、
ゴーレムの装甲に直撃。
ジュウウウウッ――バキィィィ!!
“不滅金属”が、溶けていく。
アカシが絶叫した。
アカシ
「なっ……!?
腐食するはずが……あり得ない!!」
オーレリアは隕石のように急降下した。
オーレリア
「私は〝竜〟じゃない。
〝太陽の竜〟よ!!」
太い腕を掴み、まるで腐木のように引きちぎる。
モモチが背後に現れ、
魔力腱を切り裂く。
マグノリアは射撃しながら核を鎖で引き寄せる。
マグノリア
「さあ、大当たりの核を出しな!」
再びオーレリアが息を吸った。
アカシは震える声を上げる。
アカシ
「やめろ……やめろやめろやめ――!」
手遅れだった。
「――竜熔ブレス!!」
大爆発。
山脈が割れ、海が持ち上がる。
煙が晴れると――
ゴーレムは跡形もなかった。
オーレリアは膝をつき、荒い息を吐いた。
オーレリア
「ハルト……
私は……果たしたわ……。」
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◆ 第二部 ― ハルト vs 帝国第一波
その頃、帝国北境――。
十万の帝国軍が赤い洪水のように進軍していた。
弓兵、魔導師、近衛騎士、英雄部隊、魔獣兵――
すべてが**“太陽を潰すために”**動き出していた。
丘の上から、その軍勢を見下ろすハルト。
彼の隣には、
香織
アヤネ
イリス
クララ
セルレ
エイルリス
エリーゼ
マルガリータ
エルフィラ
吟遊詩人デイヴィッド
そして無数のガチャ召喚兵たち。
カオリが笑った。
カオリ
「ハルト……
いつもみたいに、私たちで殲滅しちゃう?」
ハルトは首を横に振る。
ハルト
「いや。
……今日は“本気”を出す。」
仲間たちが息を呑む。
◆ 仲間たちが全力解放
クララが大地を凍らせ、
イリスの矢が空を光で満たし、
エイルリスの竜巻が英雄隊を吹き飛ばし、
マルガリータの炎輪が軍を貫き、
デイヴィッドの音撃が百人を無力化する。
帝国兵は怯えた。
帝国兵
「な、何だ……あの女たちは……!?」
◆ ハルトが手を上げる
ハルト
「では――
始めるか。
ガチャ召喚……
EXレベル……
■■■、解放。」
地が揺れ、空が暗くなる。
光柱が降りる。
カオリが息を呑む。
カオリ
「ハル……何を呼ぶつもり……?」
風が吠え、空が裂ける。
ハルトが宣言する。
「――ガチャ召喚:
〝ダイヤ巨神 シャル=ダリオン〟!!」
大地が砕け散った。
出現したのは――
身長12メートルの“ダイヤモンドの巨神”。
透明に光る体。
塔ほどの盾。
城を砕く槌。
帝国兵は凍りつく。
帝国兵
「か、神……か……?」
巨神が吠えた。
響きは軍旗を破壊し、甲冑を粉砕する。
ハルトが前を指す。
ハルト
「……叩き潰せ。」
巨神が進む。
踏みしめるたび大地が悲鳴をあげる。
槌が一度振り下ろされると――
ドオオオオオオオオオン!!
五個大隊が消えた。
跡形もなく。
ただの空白。
カオリが引きつった笑顔で言う。
カオリ
「ハルト……
本気出したら……
本当にヤバいんだね……」
アヤネは呆然と巨神を見つめた。
アヤネ
「帝国……
こんなの相手に……勝てるわけが……」
ハルトは歩き出した。
黄金の光を背負いながら。
ハルト
「帝国は選んだ。
この戦争を始めたのは奴らだ。
ならば終わらせるのも、俺だ。」
巨神が二つの城塞を握り潰す。
帝国第一波――
完全壊滅。
伝令が泣きながら駆け込んだ。
伝令
「陛下……
第一波……
もう……存在しません……
ハルトは……
“ダイヤの巨神”を……
召喚しました……!」
その瞬間、アウレリアーノは膝から崩れ落ちた。
アウレリアーノ
「……うそだ……
そんな……ことが……
あの男は……王か……?
それとも――神か……?」
ひと粒の涙が、大理石の床に落ちた。
アウレリアーノ
「……我々は……終わった……。」
――続く――




