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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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「世界を貫く声/恐怖に抗う者たち」

◆ 第一部 —— ハルトがハナの声を聞く


ハルトがクララとアイリスと共に地図を確認していた時だった。


――突然、世界が暗くなった。


部屋でもない。

空でもない。


ハルトの精神そのものが暗転した。


胸の奥を振動が貫く。

壊れた何かが、痛みに歪んだエネルギーが流れ込む。


数メートル離れた場所にいたカオリがすぐ気づく。


カオリ

「ハルト? どうしたの?」


ハルトは答えられない。


金色の瞳が大きく開き、焦点が揺れる。


聞こえたのは――


ざわつく声、

溺れるような声、

遠い洞窟の奥から響くような、救いを求める囁き。


『……ハ……ル……ト……』


ハルトの心臓が激しく脈打ち、空気そのものが震え始める。


カオリは思わず一歩後退する。


アウレリアが眉をひそめる。


マグノリアは持っていた鎖を落とした。


カオリ

「ハルト! 何が聞こえるの!?」


ハルトは拳を握りしめる。


ハルト(小声)

「……声が……聞こえる。」


再び声が届く。


『……ハ……ル……ト…… いた……い……』


ハルトは目を見開いた。


ハルト

「……ハナだ。」


全員が息を呑む。


クララ

「ハ、ハナ……? ゴーレムに閉じ込められた、あの子……?」


ハルトは静かに頷いた。


その目の奥には怒りと決意が燃えていた。


ハルト

「泣いている……苦しんでいる……

俺を呼んでいる。」


大地が揺れる。


カオリはハルトの手を握る。


カオリ

「行って……!」


ハルト

「行くんじゃない。――“行かなきゃならない”。」


黄金のオーラが爆発し、太陽のように眩い光が広がる。


水晶の壁が震える。


アウレリアが微笑む。


アウレリア

「なら、私たちも連れていきなさい。」


マグノリアが鎖を巻く。


マグノリア

「その子を助けに行くわよ。」


ハルトが黄金の門を開く。


ハルト

「モモチ隊――耐えてくれ! 今行く!!」


光の中へ消えた。


◆ 第二部 —— モモチ隊 vs ベータ・ゼロ


地下研究所・崩落区域


部屋は地獄絵図だった。


破壊されたルーン。

飛び散る金属。

悲鳴。

火花。

血。


ベータ・ゼロが咆哮する。


ベータ・ゼロ

「AAAAAAAAAAA――!!」


ジノはミヤコを守るために身体を盾にし、

その度に肋骨が軋む。


ジノ

「耐えろ、ミヤコ!!」


ミヤコは涙で視界が滲む。


ミヤコ

「ハナ……もう痛がらないで!!」


ハナのゴーレムは trembling.

今にも崩れそう。

それでも――ミヤコの前に立つ。


ハナのゴーレム

「ミ……ヤ……コ……」


ベータ・ゼロの刃がその指を砕く。


モモチが現れ、黒い苦無で腕を切り落とす。


モモチ

「仲間に触るな。」


だが腕は即座に再生し、さらに増えていく。


もはや“身体”と呼べる形ではなかった。


メイカが叫ぶ。


メイカ

「ダメだッ! この核、完全にフランケン術式!!

論理が崩れてる!!」


カイレンの鼻から血が流れる。


カイレン

「魔力が……不安定すぎて……読めない……ッ!」


ベータ・ゼロがカイレンを壁に叩きつける。


ジノが飛び込んで引き剥がす。


モモチは瓦礫を蹴り、暗闇の中で必死に動く。


だがベータ・ゼロは――

疲れない。

止まらない。

考えない。


ただ壊すだけ。


千の壊れた魂が叫ぶ。


ベータ・ゼロ

「アァァァァァ――

イタ……イ……

タマシイ……

コワス……!!」


ミヤコは床に崩れ落ちる。


ミヤコ

「ハナ……こんなの聞いちゃダメ……

ハルト……ハルト……お願い……!」


ハナのゴーレムはミヤコの名を聞いて一歩進む。


だがベータ・ゼロが突き飛ばし、壁に叩きつける。


砕ける音。


ミヤコ

「ハナああああ!!」


モモチは唇を噛み破り、血が垂れる。


モモチ

「……ハルト……

早く……!」


一方、暗いトンネルを走るハルト。


また声が届く。


『ハルト……

いたい……

こわい……』


ハルトの目に炎が灯る。


ハルト

「ハナ。

聞こえてる。

もうすぐだ。」


黄金の光が闇を切り裂く。


ベータ・ゼロは――

今、完全にミヤコだけを狙っている。


仲間たちは限界。


ジノは重傷。

カイレンは意識朦朧。

メイカは魔力切れ。

モモチは腕から血が滴る。

ハナのゴーレムは半壊。


ベータ・ゼロが巨大な腕を振り上げる。


最後の一撃。


モモチ

「……間に……合わない……!」


ミヤコが目を閉じる。


ミヤコ

「ハ……ルト……」


振り下ろされた腕。


そして――


轟音が研究所を揺らす。

天井が黄金の光で粉砕された。


轟く声が研究所全体に響き渡る。


ハルト

「――やめろ!!」


黄金の光が部屋中を照らし出す。


ベータ・ゼロの動きが止まる。


モモチは疲れた笑みを浮かべる。


ミヤコは涙をこぼす。


ハナのゴーレムは震えながらも、

どこかほっとしたように身を寄せる。


光の中から――

神のようにハルトが降り立つ。


その瞳は、燃える太陽のように怒りを宿していた。


ハルト

「……俺のものに、二度と触れるな。」


 


つづく――

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