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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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「鋼の創造者――アカシとアヤネの真実」

戦略室は、息を潜めたような静寂に包まれていた。

ハルトは報告書を読み込み、

再制御を終えたばかりのリリアナが淡々と状況を説明していた。


だがその時――


彼女は一枚の別の巻物を開いた。


リリアナ

「ハルト……これだけは知っておくべきことがあります。」

「帝国のゴーレムについて、です。」


ハルトは顔を上げた。


ハルト

「話せ。」


リリアナはわずかに唇を震わせた。

再制御を経ても、まだ言いづらいことらしい。


リリアナ

「ゴーレムは……帝国が作ったものではありません。」


室内の空気が固まる。


カオリ

「どういうこと?」


リリアナは静かに頷いた。


リリアナ

「元の設計者は、別世界の者たち。」

「あなたと同じく“召喚された者”……」

「あなたのクラスメイトです。」


ハルトの背筋に冷たいものが走る。


ハルト

「名前を言え。」


リリアナは視線を落とした。


リリアナ

「黒鋼アカシ……

そして、御月アヤネ。」


ハルトの鼓動が一瞬だけ止まった。


アウレリア

「……その名前……」


モモチ

「ハルト、あの二人……親しかったんじゃないの?」


ハルトは答えない。


クララ

「ハルト……大丈夫?」


ハルトの拳は握りすぎて血をにじませていた。


ハルト

「そうか……奴らか。」

「植民地を滅ぼした兵器を作ったのも……」

「数千人を死なせたのも……」


声が一瞬だけ揺れる。

それをカオリは見逃さなかった。


カオリ

(小声で)

「ハルト……深呼吸して……」


だがハルトは手を上げた瞬間、

部屋の光が彼の力に反応して震えた。


ハルト

「奴らはどこだ。」


リリアナ

「皇都で“名誉発明家”として確保されています。」

「ですが最近……任務に出ました。」


ハルトの目が鋭くなる。


リリアナ

「任務内容は――」

「『ハルト・アイザワの捕獲』。」

「『力の確保』。」

「そして必要とあらば……『処分』。」


一歩前に出たカオリ。


カオリ

「ハルト……まさか、今すぐ……?」


だがハルトは遠い記憶を見ていた。


笑うアヤネ。

教師を庇うアカシ。

自分を見ない二人。

自分を忘れた二人。


ハルト

(冷たく)

「いや。」

「奴らの方から来る。」

「自分たちが俺を利用できると思い込ませる。」

「まず“信頼”させる。」


アウレリア

「ハルト……何を考えてるの?」


ハルトの口元に、氷のような笑み。


ハルト

「復讐だ。」


◆ 二人の来訪


三日後――


暁宮殿の門が開いた。


兵士

「帝国からの使者、二名!」

「和平を望み……

あなたの陣営に加わりたいと……!」


その場の空気が一気に張り詰める。


カオリは剣に手をかけ、

アウレリアは半竜化し、

モモチは影へ消え、

マグノリアは両拳銃を回し、

リリアナは奥歯を噛みしめた。


ハルトはただ一言。


ハルト

「通せ。」


二つの影が入ってきた。


黒髪で冷静な青年。

鋭い瞳と計算された笑み。


そして、青い瞳を持つ

美しくも妖艶な少女。


アカシ

「久しぶりだな、ハルト。」


アヤネ

「生きててくれて、よかった。」


ハルトは彼らを見た。

心は動かない。

怒りも悲しみも、既に整えて消した。


ただ言う。


ハルト

「よく来た。」


少女たちは絶叫したかった。


カオリ

「えっ……ちょっ……!?」


アウレリア

「ハルト、正気!?」


しかしハルトが手を上げた瞬間、

静寂が落ちる。


アカシが手を差し出した。

ハルトは握った。


だが――離さなかった。


ぞくり、とアカシの背筋が震える。


ハルト

(低く)

「期待している。」

「心から……な。」


黄金の瞳が、

かつての“同級生”ではないと告げていた。


◆ ハルトの裏計画


後に、私室で。


アウレリア

「説明しろ! あの二人を受け入れるなんて!」


ハルトは椅子に深く座り、静かに答えた。


ハルト

「利用する。」


空気が止まる。


ハルト

「アカシとアヤネは俺を操れると思ってる。」

「だが操るのは……俺だ。」

「使い切って、追い詰めて……」


目が鋼のように光る。


ハルト

「全部失わせる。」

「力も、名誉も、目的も。」


モモチが笑った。


モモチ

「いいね、その復讐。」


アウレリアの口角が上がる。


アウレリア

「これぞ我が王。」


その時、リリアナが言った。


リリアナ

「ハルト……もう一つ、言わなければならないことがあります。」


ハルト

「何だ。」


リリアナ

「アカシとアヤネは……

ゴーレムを作っただけじゃありません。」


胸の奥で何かが鳴る。


リリアナ

「新型を設計した。」

「最も危険な……」


ハルトが静かに息を呑む。


リリアナは目を伏せた。


リリアナ

「“人間の知性を持つゴーレム”です。」


空気が――完全に、凍りついた。

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