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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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「太陽の再制御――リリアナ・ヴァエルの陥落」

暁の宮殿の深奥にある大広間は、紫の影に包まれていた。

古代の紋章が壁一面に淡く輝き、

その中心には──


手足を鎖で縛られたまま座り込む、


リリアナ・ヴァエル。

紅刃の将。

レヴィウム帝国が誇る無敗の女将軍。


その瞳は、燃えるような憎悪で満ちていた。


リリアナ

「……ハルト・アイザワ。

あんたは最低のクズよ。」

「殺せたはずなのに……どうして生かしているの?」


黒曜石の玉座に腰掛けたハルトは、感情のない眼差しで彼女を見下ろした。


ハルト

「殺せばただの戦利品だ。」

「だが、生かしておけば──」

「“情報の金庫”として使える。」


松明が、恐怖したかのように揺らめいた。


カオリ、アウレリア、モモチ、マグノリア、アイリス、クララ、エリーズ、ルナリア、そしてエミリスが影に紛れて様子を見守る。


◆ 初期尋問


ハルトはゆっくりと立ち上がり、彼女に歩み寄った。


リリアナは血を吐き捨て、睨みつける。


リリアナ

「何も言わない。」

「怪物に協力するつもりはないわ。」


ハルトの表情は揺れなかった。


ハルト

「判断するのは俺だ。」


リリアナは鎖を強く引き、怒りに震える。


リリアナ

「ムダよ! 私の意志は──」


ハルトが手を上げた。


彼の足元に黄金の紋章が広がる。


《昇陽の環――征服者の権能》


空気が震え、

鎖が生き物のようにうねった。


リリアナは息を呑む。


リリアナ

「……な、何を……?」


◆ 禁術:黄金太陽の“再制御”


ハルトは彼女の額に指を二本そっと当てた。


カオリが息を呑む。


カオリ(小声)

「……ハルト、それは……!」


モモチが目を見開く。


モモチ

「あれは……精神領域の禁術……!」


アウレリアは険しい顔で呟いた。


アウレリア

「“絶対黎明”……。」


エミリスは震えながらも、目を逸らせなかった。


エミリス

「ハルト様は……本当に心を……操れるのですか……?」


ハルトは誰も見ずに言う。


ハルト

「可能だ。」

「そしてこれは……罪なき者を踏みにじった者にのみ使う。」


黄金の光がリリアナの額にまとわりつく。


彼女は叫び、鎖に体を押さえつけられる。


リリアナ

「や……やめろ!! 私の心が……!」


ハルトは静かに目を閉じた。


ハルト

「──再制御リプログラム。」


部屋全体が、太陽の心臓のような重々しい脈動に満たされる。


ドン……

ドン……


やがて、リリアナは叫ぶのをやめた。


体から力が抜け、

瞳から憤怒の光が消える。


その代わりに──

空虚な光だけが残った。


リリアナ(かすれ声)

「……し、従います……」


アウレリアが生唾を飲む。


アウレリア

「つまり……あなたの支配下に?」


ハルトは誇りも喜びもなく、淡々と頷いた。


ハルト

「一時的にな。」

「話を聞き出すには十分だ。」


◆ 帝国の真実


ハルトはしゃがみ込み、顔を近づける。


ハルト

「リリアナ・ヴァエル。」

「答えろ。」

「レヴィウム帝国は、何を企んでいる?」


彼女は抵抗なく告げる。


リリアナ

「……皇帝は……古代兵器の発動を……」


マグノリアが飛び上がる。


マグノリア

「古代兵器!? なにそれ!?」


リリアナは続けた。


リリアナ

「“神罰ゴルゴタ”。

かつて死んだとされた……古の巨神。」


モモチが呟く。


モモチ

「……ゴーレムの原型……。」


リリアナ

「皇帝は……七日後に目覚めさせる……」


ハルトの眉が動く。


ハルト

「目的は?」


リリアナ

「……あなたの王国を……踏み潰すため……。」


エミリスは口をふさぐ。


エミリス

「そ、そんな……何百万も……!」


クララも息を呑む。


クララ

「狂ってる……。」


ハルトは問い続ける。


ハルト

「ゴルゴタはどこに?」


リリアナ

「あなたたちが解放した……南部植民地……。」


アウレリアが叫ぶ。


アウレリア

「罠を残していったのか!!」


リリアナ

「……苦痛を糧に動く“封印祭壇”が……。」


ハルトは静かに言う。


ハルト

「なるほど。」


カオリは拳を握る。


カオリ

「つまり……あの植民地が危険なのね……?」


リリアナ

「五日後……全住民が……犠牲に……。」


◆ 決断


ハルトは立ち上がる。


その影がリリアナを覆った。


ハルト

「最後の質問だ。」


リリアナは壊れた人形のように見上げる。


ハルト

「ゴルゴタ復活を監督するのは誰だ?」


リリアナ

「……レヴィウム帝国 第二司令……

エイギス・ブランドル……。」


モモチの目が揺れる。


モモチ

「植民地の少年を殺した……あの男……!」


アウレリアが獣のように低く唸る。


アウレリア

「私が殺す。」


ハルトが手を上げる。


ハルト

「いや。

全員で行く。」


エミリスは恐怖と希望が入り混じる震えを感じた。


◆ 再制御の解除


ハルトは彼女の額から手を離した。


光が消える。


リリアナは膝をつき、荒い息を吐く。


そして──

一瞬だけ、瞳に本来の意志が戻る。


リリアナ

「……な、何を……したの……?」


ハルト

「真実を引きずり出しただけだ。」


エミリスが歩み寄る。


エミリス

「リリアナ……どうして……?

どうして残酷な皇帝に従ったの……?」


リリアナは彼女を見た。

憎しみではなく、諦めの色で。


リリアナ

「……選択肢なんて……最初から……なかった。」

「今も……同じよ……。」


ハルトは静かに告げる。


ハルト

「殺しはしない。」

「だが罪の清算はさせる。」


リリアナは顔をそむけ、歯を噛みしめる。


リリアナ

「……好きにしなさい。」


アウレリアが問う。


アウレリア

「彼女をどうする?」


ハルトの声は揺るぎなかった。


ハルト

「暁の囚人として拘束する。」

「最終的な処遇は……後で決める。」

数時間後――


リリアナは、柔らかな黄金の魔力に照らされた牢の中で目を覚ました。


彼女はゆっくりと頭に手を当てる。


──温かい痛み。


そんな感覚が、じんわりと指先に伝わってきた。

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