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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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枯れることを拒む花

夜襲の翌朝は、不気味なほど静かだった。


《暁の宮殿》の廊下には浄化の香が漂い、

使用人たちは夜の戦闘の痕跡を淡々と片づけていた。


だが、ざわめきの中で、

ひとつだけ震えながらも強く響く声があった。


エミリス・ドレイクロフト。


その後ろを、ルナリアが黙ってついていく。

エミリスの目は赤く、拳は固く握られていた。


ルナリア

「エミリス様……本当に、これを?」


エミリス

「……何もしなければ、ずっと足手まといのまま。」


ルナリアは言葉を飲み込む。


エミリスはスカートの裾を強く握りしめた。


エミリス

「ハルト様が助けてくれて……

皆さんが守ってくれたのに……

私は何もできなかった……。

戦いもできず……ただ死にかけただけ。」


足を止めて、深く息を吸う。


エミリス

「私……強くなりたい。」


ルナリアはその横顔を見つめる。


弱さも恐れも、そこにはなかった。


あったのは──

確かな覚悟。


◆ 暁の会議


戦略室では、ハルトを中心に

カオリ、アウレリア、エリーズ、アイリス、クララ、マグノリア、モモチが円卓を囲んでいた。


カオリ

「リリアナ・ヴァエルの出現で状況は一変したわ。

国境の強化が必要。」


アウレリア

「竜たちの準備も進めないとね。」


マグノリア

「弾薬。私は弾薬をもっと欲しいわ。」


モモチ

「罠も増やすべき。」


ハルト

「精鋭部隊を選抜する。

この戦争は、以前の比じゃない。」


その時──


扉が開いた。


エミリスが震えながらも、

しっかりと足を踏みしめて入ってくる。


カオリが片眉を上げ、

モモチが小首をかしげ、

アウレリアは腕を組む。


ハルトだけは静かに見つめた。


ハルト

「エミリス。どうした?」


エミリスは拳を握りしめ、前に進む。


エミリス

「ハルト様……

私、訓練がしたいのです。

強くなりたい。」


室内の空気が止まった。


エリーズは微笑み、

アイリスとクララは目を丸くし、

マグノリアは口笛を吹き、

カオリは獰猛に笑った。


カオリ

「お姫様ごっこをやめるつもりなの?」


エミリスは一歩も引かなかった。


エミリス

「もう逃げたくありません。

守ってくれた人たちを……私も守りたい。」


ハルトはその瞳を見つめ──

ゆっくり微笑んだ。


ハルト

「いいだろう。訓練させよう。」


エミリスは息を呑む。


ハルトは近づき、真っ直ぐ彼女を見た。


ハルト

「ただし──普通の訓練ではない。」


エミリス

「……え?」


ハルト

「“暁の戦闘プログラム”に入ってもらう。」


クララは青ざめ、

アイリスは「む、無理よ……!」と小声で叫び、

カオリはさらに笑う。


カオリ

「地獄へようこそ、って感じね。」


震えながらも、エミリスは頷く。


エミリス

「が、頑張ります……!」


ハルト

「よし。」


ハルトはそっとエミリスの顎に手を添え、上を向かせる。


エミリスの顔が一瞬で真っ赤になった。


ハルト

「君を──帝国すら認めざるほど強い存在にしてやる。」


その瞬間、周囲の女性陣が爆発した。


アイリス

「ハ、ハルト様!? そ、その距離は反則では!?」


クララ

「ず、ずるい……私たちの時はそんな……!」


マグノリア

「完全にハーレムじゃないの!」


モモチ(面白そうに)

「ふふ……」


カオリはハルトに耳打ちする。


カオリ

「……嫁候補を増やすなら、先に言いなさい。」


ハルトは一切謝らず微笑むだけだった。


◆ 暁の訓練 — 指導者選抜


ハルトは手を叩く。


ハルト

「よし、聞け。」


空気が引き締まる。


ハルト

「エミリスには特別訓練を課す。

担当は──」


指を順に向ける。


カオリ・ミナセ ──剣術・基礎戦闘

モモチ ──隠密・生存術

マグノリア ──ガチャ武器・射撃

エリーズ・ダルクレンヌ ──姿勢・礼法・武技の優雅さ

ルナリア ──近接格闘・護衛戦術

アイリス&クララ ──連携・戦術運用


エミリスは叫びそうになった。


エミリス

「……ろ、六人の先生……?」


カオリ

「地獄決定ね。」


マグノリア

「暁って、痛いのよ? お姫様。」


モモチ

「泣かないといいけど……」


エリーズ(手を取って)

「大丈夫。私が支えるわ。」


ルナリア

「心身ともに鍛えて差し上げます。」


クララ

「つらいけど……一緒に頑張ろう。」


アイリス

「ハルト様見てるんだから……私たちも全力よ!」


エミリスは深く息を吸った。


エミリス

「……がんばります!」


ハルトは満足げに頷いた。


ハルト

「これから訪れるものに備えておけ。」


エミリス

「……訪れるもの?」


ハルトの顔が引き締まる。


ハルト

「リリアナの戦は、ただの侵略ではない。

……彼女は俺を滅ぼす気だ。

そして──俺に従う者すべてを。」


エミリスは拳を握る。


エミリス

「なら……もっと強くなります!」


ハルトは彼女の肩に手を置いた。


ハルト

「君は、自分の帝国すら恐れ、尊敬する存在になるだろう。」


その言葉に、エミリスは初めて本物の決意で微笑んだ。

その夜。

《暁の宮殿》の中央庭園で、

一本、また一本と松明の火が静かに消えていった。


エミリスはひとり、夜気の中に立ち尽くしていた。


その背後に──カオリが現れる。


カオリ

「明日の夜明けとともに……

あなたの人生は、永遠に変わるわ。」


エミリスは振り返り、

迷いのない瞳で頷いた。


エミリス

「……覚悟は、できています。」


カオリは獲物を見つけた獣のように満足げに笑う。


カオリ

「いい返事ね。

なら──容赦なんて、しないわよ。」


その瞬間、雲が月を覆い隠し、

庭園は静かな闇に沈む。


こうして始まった。


《暁の鍛錬》


あまりにも苛烈で、

あまりにも過酷で、

“黄金の太陽”の真の同志だけが生き残れる試練。


エミリスの運命は、ここから鍛えられる。


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