表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

187/383

「選択の重さ」

剣を持たぬ瞬間がある。

だが、それでも心を斬る。

呪われた手紙

夜明けとともに、エミリスの部屋に一通の手紙が届く。

使用人の手ではない。

公印もない。

ただ、黒いインクで書かれた上質な羊皮紙。

封を切ると、胸が凍りついた。

「報告が途絶えた。」

「お前が誰に属しているか、忘れたのか。」

「三日以内に、次の戦略案を送れ。」

「さもなくば――裏切り者がどう死ぬか、教えてやろう。」

署名:M・ヴィルモン。

彼女の母。

真実を手に

エミリスは庭園を歩いていた。

手には震える手紙。

頭には、見た地図、聞いた作戦、ハルトの言葉、

そして――暁の王国で聞いた子どもたちの笑い声。

すべてが重い。

エミリス(心の声):

「ただ、いくつかの名前と…道筋を書けばいい。」

「それだけで“任務達成”。」

でも、ふと思う――

「それで私は…何になるの?」

焔の前で

その夜、彼女は「夕陽の間」へ向かう。

魔法の火鉢が灯る、監視のない静かな部屋。

机の上には:

インク壺。

清らかな羊皮紙。

母からの手紙。

ヴィルモン家の魔法の印章。

彼女は腰を下ろし、ペンを手に取る。

エミリス(ささやくように):

――また一つの裏切りか…

でも――誰への?

そのとき、背後に気配を感じる。

カオリだった。

言葉はない。

ただ、彼女を見ていた。

カオリ:

――誰も見張ってなんかいないわよ。

――売るつもりなら、さっさとやればいい。

でも、ここに残るなら――

カオリ(腕を組んで):

――“恐れて”じゃなく、“選んで”残って。

沈黙。

そして、カオリは立ち去る。

選択

エミリスは炎を見つめる。

母の手紙を手に取り…

火鉢へと落とした。

紙が焼け、印章が溶け、

その瞬間、帰る道は永遠に閉ざされた。

エミリス(静かに):

――もし私が死ぬなら…

信じたもののために、死にたい。

その後――

誰もいない部屋で、エミリスは新たな手紙を書く。


それは母へのものでも、

帝国への報告でもない。


「私は、ここに残ることを選んだ。」


「もし――あなたたちが彼を奪いに来るなら…」


「私は、その前に立つ。」


そして彼女は、生まれて初めてその名をこう記す。


暁のエミリス

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ