暁の静かなる者たち
光の中に生まれた者ばかりではない。
ある者たちは──
夜明けの境界を歩くために生まれた。
そして決して、人の目に触れることはない。
情報局地下の、窓のない部屋。
モモチは机に片手を置き、刀を傍らに座って待っていた。
七つの影が、列を成して現れる。
その中に、年若く、質素な服の者がひとり。
──カイレン・ダル。
モモチ:
──今日から、あなたたちは“個”ではない。
あなたたちは──ひとつに伸びる影。
真実と戦争の間にある、目に見えぬ線となる。
1. カイレン・ダル
出自:魔力を持たぬ農民
能力:観察力、持久力、学習から得た戦術眼
役割:連絡、物資支援、部隊の客観的観測者
「力はない。でも…この道は歩ける。」
2. ヴェルク《灰》
元鉱夫
接触型爆薬と地下隠密の専門家
「他人が埋もれる場所を、俺は通り抜ける。」
3. “鴉のリナ”
元盗賊
訓練された伝書鳥で監視・情報奪取を行う
「鴉は嘘をつかない。見ているだけ。」
4. “遅き者”トヴァル
元帝国看守
重罠と制圧戦術の使い手
「遅いからといって、弱いとは限らない。俺は──避けられない。」
5. “織り手”メイカ
糸の幻術を操る魔導士
視覚の分身、姿の偽装、軌道の錯覚を得意とする
「目が見るものこそ──最初の偽り。」
6. “借りた声”ジノ
変装と声帯模写の達人
潜入任務のエキスパート
「君がここに入った時から、もう僕は──君だ。」
7. “無口なる者”カイエン
無言の剣士
致命的かつ迅速。手話で全てを伝える
言葉は使わない──使う必要がないからだ。
モモチ:
──初任務は「鉄の霧」。
帝国東境の輸送隊へ潜入せよ。
目的は情報の奪取だけではない。
彼らが動かしている新たな魔術や技術──
それが、大陸の均衡を揺るがす脅威か否かを確かめるのだ。
パート3:カイレン、沈黙を破る
会議が終わり、皆が散っていく中──
カイレンはヴェルクとメイカのそばに留まる。
カイレン:
──ここに自分がいるべきじゃないって、思ってるかもしれない。
でも……
あなたたちも、ここに来る前はどこにも属してなかったはずです。
ヴェルク(鼻で笑う):
──それが何だってんだ?
カイレン:
──つまり今、俺たちは皆──
同じ“夜明けの影”なんです。
俺は英雄になりに来たんじゃない。
あなたたちから学びに来た。
そして、もしかしたら──
一番油断している時に、
あなたたちを守るためにここにいるのかもしれません。
屋根の上から、リナ・オブ・ザ・カラスがカイレンの背中を見つめていた。
リナ(独り言):
──あの子には…炎がある。
あとは、それを扱えるのか──
それとも、自分で燃え尽きるのか…それだけ。
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