霧の中の炎 ― ゴーレムギルドの襲撃
すべての軍に“魂”があるわけではない。
中には、ただ命令に従うだけの存在もいる。
だが──その命令を下したのは、一体誰なのか?
霧が、夜明けの王国の東の野原を覆っていた。
塔の見張りが、何かが動くのを目にした……
だが──足音はなかった。
蹄も、呼吸も、なかった。
聞こえたのはただ一つ──
不気味な金属音。
衛兵:
「……あれは何だ? 獣か……?」
そして、最初の塔が爆発した。
森の縁から、装甲を纏ったゴーレムたちが何十体も現れた。
人型。交換可能な腕。赤く輝く目。高速で回転するエネルギー核。
叫び声も、躊躇もない。
ただ、撃つだけ。
カオリ(叫びながら):
「攻撃だ!! 兵士じゃない……戦争用の機械よ!!」
リース・アークライト(分析しながら):
「量産型ゴーレムだ。適応型、遠隔操作式……民間戦争に投入されてるモデルだ!」
ハルト(中央塔から叫ぶ):
「全部壊すな!」
全員が彼の方を見る。
ハルト:
「一体だけ、捕らえろ。
無傷で。
どこから来たのか……誰が作ったのか、知りたい。」
夜明け側の仲間たちは即座に動いた。
カオリは防衛塔を再配置し、弓兵の照準を修正。
モモチは霧に潜入し、制御拠点の位置を特定。
マグノリアは爆裂弾の雨を降らせた。
フロストは地面を凍結させ、前進を妨害。
エリーズは槍で飛来する弾を精密に弾き返す。
エアリスは包囲型の氷の結界を展開。
クララとアイリスは敵陣に潜入し、破壊工作を開始。
エリーズ(戦いながら):
「そんな複雑な要求を当然のように任せるなんて……可愛いと思わない?」
カオリ(張り詰めた笑みで):
「思わない。……でも、それが彼なのよ。」
ハルトは戦略を発動する。
ハルト:
「ベータ部隊、包囲。
ガンマ部隊、1体を封印祭壇へ誘導しろ!」
リースはデイヴィッドと共に、魔法技術と旋律の組み合わせで、ゴーレムを破壊せずに無力化を試みた。
デイヴィッド:
「もう少し……もう少しでいける……!」
突然、爆発が起こる。
ゴーレムが自爆しようとする。
ハルト(ガチャスキル発動):
「──《時空虚無の鎧》!」
バリアが爆発直前にゴーレムを包み込む。
……静寂。
ゴーレムは動かない。
完全に──捕らえられた。
地下研究所にて、
ゴーレムの本体はリース、クララ、アイリスによって慎重に解体されていた。
そして、彼らは核心部にて予想外のものを発見する。
記憶結晶。
その内部に刻まれていたのは、ある「印」。
──ウメダギルド 所有物。
──ロット番号 #0147。
──スピラ王国 登録特許。
──承認機関:循環評議会。
ハルト(低く読み上げながら):
「……戦争が、合法化されている……」
カオリ(拳を握りしめながら):
「……しかもそれを、パンみたいに売ってるってわけね。」




