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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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対峙 ― アヤネとハルト、輪廻の分岐点

剣を交える前に――

視線だけで交わされる戦いがある。

そして、かつて仲間だったふたりの間に残されたのは、たったひとつの“選択”。



灰色の空の下、

王国の境界にある朽ちた古寺。


そこに、ハルトが現れた。

沈黙の護衛として同行したのは、カオリとオーレリア。


そしてその先に――

すでに待っていたのはアヤネ・サトウ。

乾いた泉の縁に腰掛け、

制服を軍服風に改造した姿は、少女であり、同時に司令官のようでもあった。


アヤネ:

「遅かったわね。引き返すかと思った」


ハルト(落ち着いた声で):

「来る価値があるか、考えてただけだ」


アヤネ(笑みを浮かべて):

「変わらないわね。冷たくて、礼儀正しくて――

神々にも、味方にも恐れられる存在」


アヤネ:

「ねえハルト、私たちがこの世界にいる“本当の理由”って、何だと思う?」


ハルト:

「生き延びるためだ」


アヤネ(首を横に振る):

「違うわ。壊すためよ。

この世界は腐ってる。偽りの神々、堕ちた王国…

あなたはただ、壊れたシステムを“置き換えよう”としているだけ。破壊していない」


ハルト:

「なら君たちは? 混沌を秩序の代わりに?

破壊を正義の代わりに?」


アヤネ:

「私たちが望むのは“完全な自由”よ。

王も、英雄もいらない。

あなたも――いらない」


アヤネが立ち上がり、ゆっくりと彼に歩み寄る。

その後ろで、カオリは剣の柄を握り、オーレリアは鋭く目を細める。


アヤネ:

「降伏して、ハルト。

“暁王国”を解散しなさい。

力を民に返して…私たちに委ねて」


ハルト(動かずに):

「その見返りに、何をくれる? 平和か?」


アヤネ:

「違うわ。

でも――“すぐには”滅ぼさないことは約束する」


ハルト(静かに):

「ならば…戦を選ぶ」


アヤネは笑った。

けれど、その笑みには苦さが滲んでいた。


アヤネ:

「私たちはいつだって正反対だった。

クラスでも、信念でも」


ハルト:

「皮肉だな。それで?」


アヤネ:

「皮肉なのは――

私たちどちらも、“何か”を築いたことよ。

あなたは希望の王国を。

私は炎の軍を」


彼女は足を止め、指を突きつけた。


アヤネ:

「私は二つの道を示すわ、ハルト」


第一の道:

「“輪廻”に加わって。

中から変えなさい。

再び、私たちの一員になって」


第二の道:

「そのまま進めば――今度こそ、本当の敵になる。

もう後戻りはできない」


ハルトは、すぐには答えなかった。


その時、カオリが彼のそばでささやく。


カオリ(小声で):

「これはただの戦争じゃない。

“選択”そのものが、世界へのメッセージになる。慎重に」


そして今、ハルトの決断が――

この世界の未来を分かつ。

ハルトは、曇った空をじっと見上げた。


ハルト(静かに):

「選ぶ必要なんてない。

俺はもう――

誰にも膝をつかないと決めた日から、ずっと選んでいる」


アヤネは、悲しげな目で彼を見つめる。


アヤネ:

「ならば…覚悟して。

すべてを失う未来を」


彼女の姿は、闇に溶けるように消えていった。


カオリがそっと寄り添い、

オーレリアは何も言わず、静かに見守る。


ハルトは目を閉じて、息をひとつ吐いた。


ハルト:

「これではっきりした。

奴らが狙うのは王冠じゃない。

――“象徴としての俺”だ」


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