薔薇と鋼のあいだで ― 暁の心
戦い、戦略、そして潜む敵の狭間で…
心もまた、語られることを望む。
そして――
全員が「同じもの」を望んだとき、
それを無視できる者などいない。
*
外交的な緊張が一時中断され、敵勢力が再編されつつある中、
ハルトは予想外の命令を下した。
ハルト:
「二日間、休養を取れ。
みんな、息をつく必要がある」
こうして、城の内庭にて――
暁の同盟者たちが集まる午後が始まった。
穏やかなはずのその時間は、
やがて「感情の戦場」へと姿を変える。
*
カオリが最初に口を開いた。
藤棚の下で紅茶を飲みながら、空を見上げて。
カオリ:
「すべてが終わったら…
ハルトはどうするのかな」
エリーズ(目を合わせずに):
「たぶん…結婚とか?」
マグノリア(笑いながら):
「で、相手は誰?
私たち全員で、ニワトリみたいに争うってこと?」
エイルリス(視線を落として):
「…私なら、別にいいよ。
もし、私がその人なら」
沈黙。
モモチ(木の枝にぶら下がりながら):
「いいわね、そうやって静かに話せるの。
私はもう、子どもの名前まで考えてるよ」
フロスト(顔を真っ赤にして):
「こ、子ども…!?」
クララ(リスに変身中、焦って):
「そ、それって…そんな簡単にできるの…?」
アルセア(穏やかな声で):
「彼が強いからだけじゃない。
彼は私たちをちゃんと“見てる”。
武器としてでも、戦利品としてでもなく…
人として」
エリーズ:
「それでも、彼は決して近づきすぎないのよね」
カオリ(カップを見つめながら):
「いつも“明日”のことばかり考えてる。
でもたまには…私のことも考えてほしいな」
その時、フロストが立ち上がった。
真剣な眼差しを浮かべて。
フロスト:
「私は、ハルトに――
戦争のない世界を見せたい。
そしてその世界で、
彼の隣にいたい。
家族とともに。
平和の中で。
“帰る場所”を一緒に作りたい」
全員が静まり返った。
マグノリア(笑みを浮かべて):
「…これで、全員一致ってことね」
クララ(まだリスのまま):
「つ、つまり…正式に競争ってこと?」
モモチ:
「私はもう初任務の時点で参戦済み。
むしろ皆、遅すぎるわよ?」
*
ちょうどその時、ハルトが庭を横切って歩いていた。
埃まみれで、報告書を読みながら。
全員が固まった。
彼を見つめる。
ハルトは顔を上げ…妙な沈黙に気づいた。
ハルト(警戒しながら):
「……何を企んでる?」
カオリ(完璧な笑顔で):
「何でもな〜い♡」
マグノリア:
「未来の話をしていただけよ」
モモチ(影から耳元でささやく):
「あなたはね、
どの未来の結末にも…必ず登場してるの」
ハルトは――
ごくり、と喉を鳴らした。
その夜――
彼が戦術室で次の作戦を指示している間、
何人かの彼女たちは、遠くから彼の背中を見つめていた。
カオリ(そっとつぶやく):
「新しい世界の英雄…」
エリーズ:
「その王にふさわしい“女王”は…誰かしらね」
そして彼女たちの胸の奥に、
静かに――でも確かに、炎が灯っていた。
それは戦のためではなく。
それは――愛のために。
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