過去の残響 — 静かなる裏切り
戦争に勝つには、戦略が必要だ。
だが、同盟を壊すには——
「知識」が必要になる。
そして時には…
その知識が、馴染みある顔をしていることもある。
ハルトは戦術室に座り、アルテアが印をつけた地下の地図をじっと見つめていた。
ハルト:
「居場所はわかった。
次は…内側から、あの同盟を崩す。」
カオリが近づいた。
カオリ:
「憎み合う敵同士を、どうやって協力させたの?」
エリス:
「共通の“繋がり”を見つけて——それを壊す。」
アルテア:
「私に、心当たりがあります。」
皆の視線が集まる。
アルテア(真剣な表情で):
「テクノマジア王国はアルビオルを信用していません。
でも彼らが同盟を結んだのは、“異界からの贈り物”を受け取ったからです。」
ハルト(動きを止める):
「…どんな贈り物だ?」
アルテア:
「魔法を使わず、光のような弾を放つ武器。
傷を一瞬で癒す錠剤。
そして…数秒で世界地図を映し出す黒い“画面”。」
ハルト(緊張しながら):
「それを渡したのは、どんな人物だった?」
アルテアは目を閉じ、記憶をたぐる。
アルテア:
「一人は短い赤髪にメガネの少年。
服装はハルト、あなたと似ていた…学園の制服のような。」
アルテア:
「もう一人は、紫の髪の少女。
いつも笑っていたけど…その目は、冷たかった。」
ハルトは凍りついた。
カオリは眉をひそめた。
カオリ(静かに):
「…あの人たち?」
ハルトはすぐには答えなかった。
ハルト(低くつぶやく):
「召喚のとき、行方不明になった十人がいた。
ずっと…別の世界に落ちたか、死んだと思ってた。」
カオリ:
「でも、そうじゃなかったら?」
エリス:
「もし…彼らが“隠れること”を選んだとしたら?」
ハルト(唇を噛みしめながら):
「もし彼らは、僕の居場所を知ってて…
それでも、“避けた”のだとしたら?」
沈黙。
ハルト(真剣に):
「アルテア…他に何かあるか?」
アルテア(うなずきながら):
「ええ。
彼らは『輪廻の選ばれし者』を名乗っています。
世界は“再起動”されるべきだと言って。
そしてあなたは…“最後の障害”だと。」
カオリは拳を強く握りしめた。
カオリ:
「アルビオルに武器を渡してるのは…その人たちなの?」
ハルト:
「わからない。でも、もし本当に僕の旧友たちなら…
どうして僕を探さなかったんだ?」
再び、静寂。
そのとき——
モモチが影から現れた。
モモチ:
「本当に、探してこなかったのかしら、ハルト?
もしかしたら——
“あなたが、見ようとしなかった”だけかもよ?」
その言葉が、ハルトの心に疑念を落とした。
ハルトは火鉢の炎を見つめていた。
名前が、顔が、教室の記憶が——刃のように胸に突き刺さる。
ハルト(心の中で):
「捨てられたのは僕…?
それとも、先に背を向けたのは——僕の方か?」
そして彼は、決意の声で命じた。
ハルト:
「テクノマジア王国に潜入する。
もし、あの裏切り者たちがそこにいるのなら——
絶対に、真実を吐かせる。」
この展開、あなたは予想できましたか?
「仲間の喪失」に心を揺さぶられたら、評価をお願いします。
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コメントで教えてください:
彼らは操られていると思いますか?
それとも——自らの意思で、その道を選んだのでしょうか?




