黎明より生まれし者たち――戦の子ら
セレスティーヌは軍を分断した。
彼女の狙いは、黎明の柱を折ること。
だが――
ハルトは折れなかった。
彼は――変化した。
軍として勝てぬなら、
網のように連携して勝つ。
ハルトは、緊急魔法投影により指揮官たちを招集した。
ハルト(静かに、だが揺るぎなく)
「彼女は我々が再集結すると思っている。
だがそれはしない。
我々は、“散りゆく太陽の群れ”となる」
地図の中心に、七つの光点が浮かぶ。
北方戦線 — オーレリア(空中戦)
南方戦線 — カオリとマグノリア(近接戦/軽砲兵)
中央塔 — イリスとクララ(支援魔法と通信)
クリスタルの森 — デイヴィッド(音響干渉/敵士気操作)
西部戦区 — サールとマルガリータ(高機動/魔騎兵)
東部戦区 — エリーズとエイルリス(潜入/魔法探知)
戦略中心 — ハルト(単独・囮役)
ハルト(全員を見渡しながら)
「生き延びるのではない。
勝つのだ。
君たちは全員、太陽だ」
⋯⋯⋯⋯
クリスタルの森。
デイヴィッド――
まだ訓練を終えていない、竪琴の少年。
足は震えていたが、その目は確かだった。
デイヴィッド(心の声)
「まだ未熟だけど……戦場は待ってくれない。
みんな……僕の歌を必要としてる」
彼はケースを開け、C型魔法ハープを召喚。
そっと、そして――強く、弦を弾いた。
音は優しく響き……やがて拡大する。
森が揺れた。
敵兵たちは足を取られ、
思考が乱れ始めた。
《発動スキル:無防備なる勇気の歌》
ハルト軍の兵たちの心に、熱が戻る。
イリス(塔から)
「……あれ、デイヴィッド?」
カオリ(剣を交えながら)
「効いてるわよ……!」
⋯⋯⋯⋯
セレスティーヌの戦術司令室。
副司令官が慌てて報告に来る。
副官
「敵は分断されましたが……逃げてません。
各地で、精密に戦っています!」
セレスティーヌ(かすかに笑み)
「面白いわね」
補佐官
「……分断は、誤りだったのですか?」
セレスティーヌ(目を閉じて)
「いいえ。戦術としては正しかった。
でも――彼が、予想を超えてきたのよ」
⋯⋯⋯⋯
各戦線が燃え上がる――
オーレリアの空中の炎が編隊を焼き落とす。
カオリとマグノリアは、完璧な連携で南部を蹂躙する。
クララはデイヴィッドの旋律を魔法で拡張、戦場全域に波及。
エリーズは敵の補給線を静かに破壊。
マルガリータは黒狼を駆り、伝令の道を断つ。
そしてハルトは――
ただ一人、中央で立ち塞がり、
意志の剣で魔術を遮断する。
⋯⋯⋯⋯
そして、陽が沈む頃――
そこに生まれたのは、新たな軍。
各指揮官が完全なリーダーとして動き、
敵は……誰を狙うべきかさえ分からなくなる。
黎明は、もはや一つの光ではない。
それは――無数の太陽たちによって形作られた“戦う絆”だった。
塔の頂から、セレスティーヌは魔法地図を見下ろしていた。
敵の印は――退いていなかった。
進んでいた。
叫んでいた。
そして――勝ち始めていた。
そして霧の中から、あり得ないものが耳に届いた。
戦場に――歌が響いていた。
セレスティーヌ(低く)
「……あの少年、歌ってるのね。
この混乱の中で」
目を閉じて、静かに息を吐く。
セレスティーヌ
「ということは……ハルトは学んだ。
ならば――ここからが“本当の戦争”」
⋯⋯⋯⋯
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