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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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影と情報

黄金の太陽の城――戦略の間には、静寂が満ちていた。

円卓の上に浮かぶのは、残された三つの王国の地図。

北の王国“ボレアリス”、

西方の“ドミニオ”、

そして“聖なる連合”にまだ忠誠を誓う、いくつかの断片。

ハルトは、無言で投影された光の点を見つめていた。

一つ一つが都市であり、寺院であり、補給路の交差点――

すべてが盤上の駒であった。

隣に立つカオリは、報告が記された魔導板を手にしていた。

カオリ

「北の王国。極寒の地、山岳地帯。

それに加えて、貴族階級は分裂しています。」

ハルト

「知っている。だが“弱い”のは民じゃない。

未だに“権力”を持つと思い込んでいる者たちだ。」

柱に凭れかかっていたアウレリアが腕を組む。

アウレリア

「力で奪うつもりか?」

ハルトはゆっくりと首を横に振る。

ハルト

「まだ、その時ではない。

“身体”を攻める前に、その“心”を知るべきだ。」

その時、影の中から身を現したのは――忍のモモチ。

跪きながら、報告を口にする。

モモチ

「北方にすでに潜入済みです。」

ハルト

「成果は?」

ハルトは彼女を見ずに問う。

モモチ

「民は王を敬愛していますが、“評議会”を恐れています。

それに、"黄金の太陽による啓蒙"に共感する者を粛清しようとする宗教過激派が存在します。」

ハルトは眉をひそめる。

ハルト

「狂信者は軍よりも厄介だ。」

モモチ

「すでにリラ・フロストベインを現地に派遣しました。」

カオリが手を机に置きながら提案する。

カオリ

「過激派がいるなら、全ての民が敵ではないはず。

中には…味方になりうる者も。」

ハルト

「その通り。

国は“壊して”手に入れるものじゃない。

“解放された”と“思わせて”手に入れるものだ。」

その頃、北方の凍てつく大聖堂。

宗教過激派の指導者、ミハイル神父が壇上から叫んでいた。

その目は狂気に染まり、炎のような声で群衆を煽る。

ミハイル

「“黄金の太陽”は偽りの神!

人の姿をした悪魔だ!」

「その象徴を焼き払え!その名を清めろ!」

群衆が叫ぶ中、ひとり、フードを被った人物が沈黙の中から観察していた。

リラ・フロストベイン――変装したまま、群衆の後方に立っていた。

神殿を離れた彼女は、魔法通信器を起動する。

リラ

「こちらリラ。確認。南からの使者への襲撃計画あり。」

ハルト(通信越し)

「情報を確保しろ。ただし――介入はするな。」

リラ

「なぜ?」

ハルト

「……“北の王”が止めるのか、それとも利用するのか。

それを見極めたい。」

その夜。

ハルトは、ひとり魔法鏡の前に立っていた。

鏡の中を巡るのは、北方の映像。

凍った寺院、広場、氷の採掘場――

すべてが静かに映し出される。

彼の瞳に映るのは、金色の力が放つ光。

ハルト(独白)

「かつて私は、復讐を求めていた。

今、求めるのは…“安定”だ。」

「だが――安定にも、“敵”が必要だ。」

その時、静かに扉が開き、カオリが入室する。

卓上に一杯のワインを置きながら、彼を見つめる。

カオリ

「……あなたの周りには、影が多すぎる。」

ハルト(微笑しながら)

「影がなければ、光もまた存在しない。」

カオリはその言葉に笑わず、真剣に見つめた。

カオリ

「約束して。

すべてが終わった時――

あなたが、“なぜ始めたか”を忘れていないことを。」

ハルトはゆっくりと視線を上げる。

ハルト

「それは……

北の地で、私が何を“見る”かによるだろう。」


数週間後――

一人の伝令が、山岳地帯からの報を携えて城へと現れた。


「ボレアリス王国が、何かを準備しています。

その神官たちは“神の裁き”が近いと語り…

そして、北のさらに果て――

誰かが、“新たなる英雄”を呼び起こそうとしているのです。」


ハルトは目を閉じた。

静かに、呼吸と共にその言葉を受け止める。


「……そこか。

次なる“盤面”の駒は。」


冷たい風が、黄金の城の塔を吹き抜ける中――

カオリが窓辺に近づき、遠くを見つめながら問う。


「これから…どうするの?」


ハルトの目に、金色の光が宿る。

その口元に、静かな笑みが浮かぶ。


「いつも通りさ。

“知る”ことから始める――

破壊する前に。」


――つづく。

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