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翌年、12月25日
その日は晴れていた。
その年のクリスマスには、栗鼠もカエルも翡翠も、その家にはいなかった。
強盗が何度も押し入り、小さな彼らは怯えて、いつの間にか姿を消していた。
ただ昨年栗鼠が集めた松ぼっくりが玄関にあるだけだ。
その家の飼い犬の耳には、どんぐりの不作と熊騒動が届いていた。
小さな動物達がいなくなった玄関に飾られた金色や銀色のオーナメントと昨年栗鼠が作ってもらった靴下が、寂しく太陽の光を反射していた。
“みんながいないクリスマスなんて、いらない”
栗鼠といつも遊んでいた小さな子どもは、残念そうに毎年飾りをつけるクリスマスツリーを見上げるだけで、新たなクリスマスリースは作らなかった。
年明けにはその家の犬や猫、うさぎといった動物達にお年玉が配られた。
“クリスマスのプレゼントでなくて、ごめんなさいね”
玄関にはいなくなった栗鼠を待つように、昨年は鳥達に食べられた実のついた南天が飾られている。
栗鼠はいつか戻ってくるのだろうか?




