1/14
12月12日
ある年の瀬の出来事。
今日はクリスマスリースづくり。
まず剪定した葡萄の枝で、土台となる輪を作り、
その上に飾りつけしていく。
私は庭を歩きまわって、使えそうな素材を集めてみた。
今年は南天の実が少ない。
近くにはムクドリの群れがいるようだし。
その他の鳥も庭に遊びにくる。
お正月飾りに使うには残念な様子の南天の実や、バラの実なんかもリースの材料。
イチイの葉、月桂樹の葉、いろんな葉っぱ。
庭にあるものは全部材料!
今年はこんな材料を使って仕上げてみた。
庭の栗鼠が遊びに来た。
“リースの下に私のごはんを置いていい?”
いいよ。
栗鼠は自分のごはんを置き、話を続ける。
“まだリースは完成してないんだね。
なんだか飾りつけがさみしい。
リースの中にいい場所があったので、座ってみた。
私も飾りをいくつか準備しよう“
確かに、クリスマス飾りが足りない気がするけど…
なんだか親切な栗鼠だ。
“気が向いたら森に行ってくる。
今年は…私のごはんも少ない気がする“




