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02.幼馴染はムッツリです

「お、おはよー」


 そう言い歩幅を合わせ、俺と横並びに歩く。


 この女子の名前は七瀬光。

 アーモンド型の目に短いショートヘア。

 雰囲気や手ぶりから活発さがにじみ出ている俺の幼馴染だ。


 昔はよく一緒に下校したり遊んだりしていた。

 だが、年齢をあげるごとに段々と話す機会が減っている。


 まあ、なんというか恥ずかしかったからだ。


 ・・・いや、仕方なくない??

 周囲もそうだけど異性間で距離ができ始めて話しかけずらいんだよ!


 それでもこのように登下校で時々挨拶をかわし、話をする。


「俺たちって保育園のころ、家族ぐるみでキャンプとかしてたよな?」

「そうだけど、急にどうしたの?」


 不思議そうな顔をする七瀬。

 世界は変わってしまったが、どうやら過去に起こった出来事は同じみたいだ。


 しかし、全部が全部元の世界と同じというわけではないだろう。

 これから少しずつ違いを探っていくつもりだ。


 世界の変化に順応するため、いろいろとネットで調べはしたが、まだまだ把握しきれていないのが現状だ。


 ただ、はっきりとわかる元の世界と違う点と言えば。


「・・・」

「・・・なあ、見過ぎじゃないか?」

「―――え!? な、なにが!?」


 なめまわすよう七瀬の視線を感じる。

 顔を見た後に、胸、腰回り、そして下半身をねっとり。


 元の世界の七瀬も道端に落ちたエロ本にくいついていたりと片鱗はあったが。


 ・・・。


 七瀬が今度はばれないように見ようとしたのか、チラチラと視線を移した。

 うん、ばればれだ。


 俺はその下半身―――それもお尻を見られて思い出す。

 そういえば昨日ネットでこんなタイトルの記事を見つけた。


『初めての女子必見! 間違わないペ○スバンドの選び方!!』


 単語の意味、そしてそのペニスバ○ドなるものの用途が分からず調べてみる。


 俺は口を開け、絶句した。


 ・・・なんだこれ。


 どうやらちんこの形に模したものを女性が股間に装着する。

 そして男性の穴に挿入するらしい。そんな恐ろしい画像がながれる。


 ひぇ・・・。

 いやいやこんなの特殊性癖すぎるだろ。


 ただ記事にはこの行為は当たり前だと言わんばかりの前提が伝わってくる。

 そんなことを考えれば考えるほど、俺は気になっていった。


 恋人同士になったらこの行為は普通のことなのか・・・?

 どうしよう。

 気になりすぎて頭の中が男性器を模したものでいっぱいだ・・・。


 ええいままよ!

 この世界は貞操観念が逆転してるんだ!

 むしろこの世界の女子は下ネタ好きだ!


 そう自分に言い訳をする。

 そして七瀬に近づき、小声でしゃべりかけた。


「な、なあ・・・女子って男子のけつになんか、人工的なやつ突っ込みたいものなの?」

「ん?・・・え!? 急になに!?」

「しー! 静かにしろって」


 急に大声を出し驚く光。

 同じく登校する周りの生徒の視線が俺たちに集まってしまった。

 ただ突然下ネタを言うこちらに非があるので何も文句は言えない。


 数秒おき、周りの視線と興味が俺たちから逸れたところで再度質問する。


「・・・で、実際にはどうなんだよ?」

「・・・。

 まあ、9割9分そうなんじゃない?

 やっぱり行為と言ったらそれってところあるらしいし・・・」


 蒸気させ、ジロジロとこちらを眺める七瀬。


 あの記事は嘘じゃなかった・・・だと・・・?


 自分の穴にあんなに大きいものが。

 想像しただけでも恐ろしすぎて身震いする。


 頭の中でぐるぐると考えていると、いつのまにか学校についていた。


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