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(六)ライの日記 その一

 紙きれ一枚。

 これが届いたのは、今朝のことだった。差出人は魔狩協会本部。兄貴が帰ってくるはずだった日付は、もう三日前のことで。

 文面だけの謝罪。契約内容の羅列。


 いつかこんなときが来るんだろうな、と思っていた。

 けど、心のどこかで、そんな日なんか来ないんだって、根拠もなく信じていた。


 ごめん。兄貴。おれは最低だ。

 おれ、この紙きれを見たときに、いちばんに思っちゃったんだ。


 これからどうすればいいんだろうって。

 兄貴がいなくなった悲しみよりも先に、自分のことを考えた。


 ごめん、兄貴。

 なんて。

 あやまっても、もう届かないんだろうな。

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