表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

勇者キーワード

詩 勇者が一人でやってきた

作者: 仲仁へび



 勇者が一人でやって来る


 魔王城にやって来る


 仲間はどうした 倒れたか


 魔王幹部がやっつけたのか


「いいや違うさ 切り捨てた」


 勇者は笑う 壊れたように


「ギャンブル狂いに 怠け者


 スパイなんて要らないさ」


 魔王 思わずのけぞっちゃう


「おまけに偽物 出没中だ」


 王座で少し同情しちゃう


 優秀な部下に恵まれて


 ここまで王をやってこれた


 それに比べて勇者はどうだ


 偽勇者に成り代わられて


 称号はく奪 哀れすぎる


 本物だとも 気づいてもらえず


 石を投げられ 武器をとられ


 功績すべてを失って


 それでも


 一人で


 やってきた


「俺の部下になる気はないか?」


 ぎょっとする部下 仕方ない


 放っておける? わけがない


 甘っちょろいと言われても


 それが今代のやりかたなのさ


 勇者は笑って 首を振る


 光のない目で 剣握る


「悪いが俺にも意地がある」


「決着つけよう魔王さんよ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] もはや勇者は何のために、誰のために 戦うのでしょう それこそその名の意地にかけて、 だったのでしょうか テンポ良い言葉とストーリー展開とは裏腹に 悲しいお話だと思いました
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ