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異世界召喚された勇者たちは酒場からでない。  作者: 新居部留源
昼の情景~ミリガンティア市場~
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第十九話 カルゥアと帰路

某P○4の某オンラインバトロワゲームにどっぷりハマり

更新をおろそかにしておりましたw

ある程度飽きたので更新を再開したいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

買い物偏は今回で最後となります。


「甘めぇ・・・」

サマジは露店で買った何かの果実を絞ったジュースを飲みながら市場の屋台通りの少し開けたところで道端に座りカルゥアを待っている。

すでに日は陰り始めて夕焼けが近づいている。

彼女は露店の1つで先ほど肉屋で頂いた肉の塊を引き取ってもらう交渉をしている。

どうやら屋台の青年はカルゥアに気があるようで一緒に来たサマジをチラチラみていたのでサマジはこっそりと離れてきた。

こういう時は近くにいるべきではない。

 果物屋を後にしたあと、酒蔵でサルプティカを引き取ってもらった。どうやら酒職人の間でのみお試しで作られる酒の原料となるらしい。

まだ試作を繰り返してる段階の酒らしく市場には出ないそうだ。

できたら少し分けてくれると約束してくれた。

サルプティカは少しいいウィスキーと交換してくれた。買い手のつかない果物は一瞬で少し値の張る酒に化けた。

まじカルゥア師匠はすげー!!

その後、店の最後の買い物の肉屋へ行き、取り置きされていた肉の代金を支払ったあと店の大将に差し入れで酒蔵で交換したウィスキーを持って行くと大そうな喜ばれようで。そこの大将が飲みたがっていたものらしくお礼に20キロほどの牛?のもも肉を分けてもらった。

これは想定外だったのか扱いに困ったカルゥアはいま屋台の干し肉屋に引き取ってもらう交渉をしてるところだ。

まさに買い物の達人、商いの女神カルゥア様の快進撃だった。

サマジは素直に感心した。


そんなことを考えながら空を見上げて物思いにふけっていたサマジの前に影が差す。

「君たちを街で見るのは初めてだな。なにをしているんだ?」

目の前にはこの間会った時の小汚さはどこへやら

身綺麗な好青年が立っていた。

「よう。ヘンリー・タレット。珍しいところで会うもんだ」

サマジはつまらなそうにそっぽを向く。

「それはこちらのセリフさ。こんなところでなんの悪だくみだい?」

ヘンリーは周りを見渡しほかの面子を探す。それに気づいたサマジは

「ダイたちとは別行動だぜ。それにただの買い物の付き添いさ」

サマジは屋台のカルゥアに目線を送る。

ヘンリーはその目線を追い、納得したように

「そうか。意外と紳士なんだな」

「意外とは余計だ」

ヘンリーは少し笑うと踵を返し

「次に会うときは神聖剣を返してもらうよ。」

「そいつはダイにいいな」

サマジは手をひらひらさせて追い返す素振りをする。

やり取りを終えるとヘンリーは人ごみに消えていった。


交渉が終わったのか屋台の青年に手を振ふりながらカゥアがこちらに戻ってくる。

手には肉屋でもらった肉の塊と同等くらいの量の干し肉を持っている。

さすがだな。女神カルゥア、俺はすでに驚かないぜ。

サマジは心の中で頷く。

青年は嬉しそうな顔で最後までカルゥアに手を振りながら見送っている。

サマジは立ち上がりゆっくりカルゥアの進行方向へ先行して歩き始める。

後ろからカルゥアが少し小走りでサマジに追いつく。

「待たせてしまってごめんなさい。、」

サマジの横に並び少し息を切らせてカルゥアはサマジに謝る。

サマジはカルゥアの持つ干し肉の塊をヒョイと取り上げる。

「大丈夫さ。それよりさっきの生肉がそのまま干し肉になったようだな」

サマジが重さを確かめるように干し肉を上下させる。

カルゥアは少し困った顔をして

「半分でいいって言ったのだけど折れてくれなくて・・・」

そんなカルゥアの頭に手を置き

ポンポンと撫でて笑いながら

「まぁ今度店に来たら一杯奢ってやればいいさ。

さて今日のお買い物はこれで終わりかい?」

カルゥアはコクリと頷き嬉しそうな笑顔で

「うん。マサシ、今日は付き合ってくれてありがとう」

屈託のない笑顔にサマジは少し気恥ずかしさを覚えて

「いいさ、今日はカルゥア様の買い物の妙技を見せてもらったからな」

そういうとカルゥアはキョトンとして??を飛ばす。

「妙技?何も変わったことはしてないよ?」

「そうなのかもな。カルゥアにとっては普通の買い物だったんだろう。俺には新鮮で凄技に見えたんだよ」

サマジはもう一度カルゥアの頭に手を置き今度は優しく撫でる。

カルゥアはくすぐったそうにしてサマジを見上げると

「じゃあ今度、買い物のコツを教えてあげるね」

と笑いながら言った。

「あぁ、ぜひ教えてくれ」

2人は並んで大通りを海豚亭に向かって歩く。

通りは市場に向かうときより人通りが増えている。

日が落ちる前に戻ってきた冒険者や市場へ向かう人たちで賑わっている。

ドンッ!!

不意にサマジは真っ黒なローブを羽織った人物とぶつかる。

「おっと悪りぃ」

サマジが謝るとローブの人物は何事もなかったかのように離れていった。背丈はサマジよりだいぶ低い。ぶつかった感じが女性っぽかったのが気になり視線で後を追った。

「どうしたの?」カルゥアは立ち止まり後ろを振り返ってるサマジにカルゥアは心配そうに声をかける。

「いや、なんでもない」

サマジは少し引っ掛かったが気にせずカルゥアの元へ歩き出した。



黒いローブの人物は人混みの中で舌打ちをする。

「チッ!人間どもめ、鬱陶しい。この場で全員焼き殺してやろうか」

ボソリと周りに聞こえぬような独り言を呟く。

「いや、まだだ。暴れるのは魔王様と密約した人間を見つけてからだ」

そう呟くとローブの下で紫色の双眸が光る。

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