第十七話 カルゥアと果物屋の女主人
「さて、次の目的地はどこだ?」
パンを頬張りながらサマジはカルゥアに確認する。
「次は果物屋さん」
カルゥアはニコリと答える。
「そうか。次もわらしべ長者をするのか?」
ニヤリと聞くとカルゥアはキョトンとした顔で??を飛ばしながらサマジを見て小首を傾げる。
この?を飛ばしてるカルゥアのリアクションが可愛いんだよなっとサマジは思いつつ
「ああ、そっか『わらしべ長者』がわかんないか。今度教えてやるよ」
とサマジは笑いながら言うと彼女はサマジに近づき見上げながら嬉しそうに
「なんだかよくわかんないけどぜひ教えてね」
と答えフフッとほほ笑んだ。
その愛らしさにサマジはクラっときて気恥ずかしくなり視線をそらした。
だいたいわらしべ長者ってどんな話だったか?とサマジが思案しているとまた市場に戻ってきていた。そして市場の人ごみへとカルゥアが消えていく。見失わないように急いで追いかける。
市場の活気の中を2人は進んでいき先ほどの八百屋より少し小さい露店へと辿り着く。
露店は小さなテントを張ってあり色鮮やかないろんな果物が並んでいる。1種類の数は多くないが品揃えのいいお店。といった感じだ。果物の甘くていい匂いがたちこめている。
「おや、カルゥアじゃないか。毎度ご贔屓に。なんだい、珍しく昼間っから客と逢引かい?精が出るねぇ。儲かってるだろうに。」
やや嫌味な喋り方のやや高慢ちきな雰囲気の女主人が営む果物屋のようだった。
短い髪はややぼさぼさではあるが手入れを怠りすぎてない。きちんとセットすれば綺麗な髪が映えると思われる。年は20後半と言ったところ。美人といえば美人だが皮肉屋っぽさが人相に出ていて
人に好感を持たれるタイプには見えない。派手な化粧、露出の高い服装。とても露店の主人にはみえない。安っぽい娼婦かダンサーのようだった。
色気はあるが高飛車な感じがサマジは好きになれそうもなかった。
「こんにちは。メイ。いつも通りお店で使う果物を買いに来たの。今日もいいものがあるかしら?」
カルゥアは女主人の嫌味を気にも留めずメイに話しかける。
メイは面白くない、と言った感じで舌打ちをして興味をなくしたとばかりに
「ゲン!お客だよ」
と呼ぶと何やら陽気でせせこましい男が店の影から出てきた。
「へい、姉さん!!あ、カルゥアちゃんかい。いつもありがとうございますー。今日は何をお求めで?」
軽そうなゲンと呼ばれた青年は揉み手をしながらカルゥアの前に立つ。
「今日はオレンジ、レモン、を10個ずつとりんご、バナナを5つずつ、いくらになるかな?」
カルゥアは金額を問う。
「えーとちょっと待ってくださいよっと」
ゲンは金額を思い出しつつ計算をしているようだ。
「えーと、銅貨で16枚と大幅にはみ出しがでるなぁ。そうだねぇ、りんごあと2個追加して17枚でどうっすか?」
カルゥアは考え込む。
「昨日より高いのね。理由を聞いても?」
少し困った顔で質問をする。
ゲンも申し訳なさそうに
「今日はレモンがいい物なんですよ。見てくだせぇ。この色艶。姉さんが仕入れてきた一品でね。
その分ちとお値段つけさせてもらってまさぁ。」
カルゥアはレモンの山の前にしゃがみ込み、手に取り眺める。
「確かにいい物ね。じゃあこのレモンをあと3個追加して17枚では?」
下から見上げるように微笑みながら問うカルゥアに鼻の下を伸ばしていたゲンがハッと現実に戻り激しく首を横に振り小声で
「勘弁してくだせぇ。姉さんの前なんであまり派手に値切れないんですわー」
ゲンは後方に目線をちらちら送りながら謝罪する。
そんなゲンの後ろには店の奥で興味なさげに座ってたはずのメイがいつのまにやら店先まで出てきていた。
「ゲェェン、いつもそんなに鼻の下伸ばして商売してんのかぁい?」
ゲンが振り向けずに凍りつく。
一連の流れを見ていたサマジは合掌してゲンを拝まずにはいられなかった。
「ナム」
メイはゲンを後ろから蹴飛ばし
「悪いねぇ。カルゥア。うちの若輩ものがいつも甘えてばかりで。さて、ここからはあたしがお相手させていただこうか。」
先ほどの不機嫌さはどこへやら高飛車さは変わらないがにこやかな商人の顔になっている。
カルゥアも微笑みながらお辞儀をする。
「いいえ、ゲンさんにはいつも面倒なことばかりお願いしてしまうので」
ここに女の闘いが始まる予感にサマジとゲンはゴクリと生唾を飲んだ。
なんかいろいろ追加しすぎて話が進みませんw
1話1話の長過ぎずにはいいんでしょうが面白みに欠ける気がするなー
だいたい面白いってなんだ?
最近ゲシュタルト崩壊気味




