表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界召喚された勇者たちは酒場からでない。  作者: 新居部留源
昼の情景~ミリガンティア市場~
16/32

第十三話 同好の士


パソコンに映る映像をアイキャッチで一時停止をしてダイはキーボードへ向かう。


 リー【どうだね。このほのぼのとした雰囲気は?ここから少女たちが楽しく可愛く水遊びを堪能するBパートへ移行するのだが。これがアニメというものだよ。魔王殿】


ここまで打ち込み送信して自称魔王の返信を待つ。


魔王【・・・はっ!!待て待て、なぜ途中で止まるのだ?その・・・なんだ・・・とりあえず続きが気になる。いや、この我々の知らぬ世界構造がな。うむ。とても興味深いとは思わんか?】


 リー【確かに。こちらとは違う世界の話なのでな。ちなみに4人の女の子。どの子がお好みかな?」


魔王「うむ。気になるのはやはり金髪の女が・・・・いやしかし小さいのも気になりはする・・・・。しかし栗色の髪の女もそそられ・・・・ハッ!!違っ!!っそ、そう別の世界、別の世界といったか?それはこのソルディアムではないということかっ!!!」


ひどく慌てふためいた感じの文面が返ってくる。

ここに来てやっと全員が理解し鼻白む。

「なるほどな。よく気付いたな。同族を見極める目か?」

リーは白けた目でダイに尋ねる。

「ふん。それならサマジの方が気付くはずだ。まぁただの感だな。」

ダイはメッセンジャーをスクロールさせて上から流し読みしながらそう言った。

「誰がロリコンだ。おれの趣味は中学生から上だぞ。小学生はさすがに範疇外だ。」

サマジが目くじらを立て怒る。

「えー、じゃあ薫子ちゃんはなしなんだぁ?」

コマシがニヤニヤしながら問いかける。

一瞬言葉に詰まるサマジ

「・・・ありだ。むしろアリアリだっ!!」

口惜しそうに叫ぶ。

「やはり話が合いそうではないか」

ダイは意地の悪い笑い方をしながらサマジに声をかける。

「いや、いま見ただろ。明らかに趣味がズレてるよね?」

サマジは抗議する。

「ま、とりあえずこのヤッさんの扱い方だな。本物の魔王様だと思って動くのか?」

リーはまだ半信半疑といったところだった。

「ふん。今のところ魔王だろうがハッカーだろうが知りようがないさ。ただ文面から察するにキーボードで打ってるとはあまり思えない感じだな。感情的すぎると思わんか?」

何度かスクロールを繰り返して結論を口にする。

リーは少し思案した後

「なんとも言えないな。振りな気もしないでもないけどな。ただ俺たちの世界とはやり取りできないのはいま何度か確認した。メールが送れないからな。こっちに同じような境遇のパソコンがない限り現状を説明しようがないのは確かだ」

リーは自らのスマホを使っていろいろ確認していたようだ。

「ふふん。ま、本物だろうがどこかの馬鹿がからかってるのかなんてどちらでもいいさ。遠い異世界で同好の士と呼べそうな者に会えたのだ。大いに交友を深め楽しくやるのが流儀だろう?」

心底嬉しそうにダイは語る。

一同は異議なしの表情で頷く。

「とりあえずヤッさんには己の秘めたる嗜好を自覚してもらうところから始めるとしようじゃないか!!」

ダイは性根の悪い笑みを浮かべながらパソコンへと向かう。

「完全に自覚してるだろ。あの文面なら」

サマジは半笑いで突っ込む。

「いや、それより向こうがどういう状況で繋がってんのかの確認の方を先にしたいんだか・・・」

そんなリーのぼやきは無視されることとなる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ