ダブルのベッドで
結構飲んだみたいだったから
ダブルのベッドで眠っている
そんなあなたのすこし火照ったその身体に触れるのは
なんだか卑怯な気がして
僕はあなたに触れられなかった。
二次会終わりで終電はなし。
まさかと思ったあなたからの言葉、
「始発の電車で帰ればいいわ。
それまでウチで仮眠していけば」
ちょっと強気で攻めていけば、
「君を抱いてしまおう」と考えたならば、
あるいはモノにできたかもしれない。
ただ、
それは僕の本意じゃない
あなたを傷つけてしまうだけ
たいそうな事を言ってても
ホントは
自分が傷つくのが怖いだけ。
自分はただのいくじなし
そんな事は解ってる。
互いの左の薬指には
誓いの指輪が見えているけど
こっそり外してポケットへ
かわりに二人は燃えあがる
この想い
そいつをあなたにほうり投げる
どんな想いが返ってくるのか
ワクワクしながら待っている
僕らはきっとそんな関係