プロローグ
『Attention please. It will than landing in Japan .....』
機内に流れるアナウンスの音でもがさめた。
寝ぼけ眼の目を擦りながら、アナウンスの指示通りにシートベルトを着用し、伸びをする。
いまは夕方の午後4時前。そして此処は飛行機の中。飛行機の中にいる理由は今は割愛しておく。
さて、とりあえず自己紹介をさせて頂く。
私は神崎 葵。
いわゆる、前世という記憶を持つうえにあまり知られていないが特殊な家柄の一人娘だ。前世の話は少しおいとくとして、特殊な家柄、とは簡単にいえば、陰陽道を扱う陰陽師の家系なのだ。陰陽道とは、所謂負の感情の塊であるといわれている妖怪やら妖やらを退治するための術を極めることであり、陰陽師は術者のことである。
しかも、その上母は神崎グループという最近できたのにも関わらず海外進出まで行い始めた、今最も注目を浴びているグループの女社長だ。お母様強し。
と、まぁ前世の記憶がある時点でイレギュラーな私は家柄までイレギュラーなため、飽きない毎日を過ごしていた。
過ごしていた、そう、過去形である。
それに気づいたのは1年前の中学3年生になったばかりの頃。丁度進路のしおりのようなもので高校選びをしていた頃である。当時、私はもう前世の記憶を持っていて自他共に認める大人っぽい性格をしていた。
ある高校のページで私の手は止まった。その高校の名前は私立夢宮学園。何処かで聞いたことのある名前だと思った私は記憶をたどり、どこで聞いたのかと思案していたその時。
まるで漫画でいう、電流が流れるような衝撃と共に私は意識を失った。
そして目が覚めた時、私は思い出していた。
此処は、乙女ゲームの世界である、と。
作者は気分屋なので投稿ペースはまばらです。
完結まで時間がかかると思いますが、これからよろしくお願いします