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前半終了、ほっと一息。

12月9日の夕方早めに切り上げてアウグスブルクから

アウトバーンに入る。入り口ランプの緩やかなカーブで

日本人らしき若者がヒッチハイクをやっている。


懐かしき今では少ないカーキ色の登山用リュックだ。

背中に『世界広布』と書いてある。


「どこいくの?」

「あ、日本人の方ですか?デュッセルドルフです」

「OK。俺たちもデュッセルや」


ヒッチの会話はいつも決まっている。結局、独協大学の1年生で

着いたばかり、デュッセルドルフに会館があるのでそこに行くという。


「会館て何の会館なの?」

「S教団の会館です。昨日はフランクフルトの会館を訪ねました」


とても元気だ。質問をするととてもうれしそうにはきはきと答える。


「背中に世界広布と書いてあるけどどういう意味?」


と聞くと待ってましたとばかりしゃべりだした。長距離ドライブは

ヒッチハイカーがいろいろとおしゃべりしてあげるのが礼儀だ。

眠気覚ましにちょうど良いのだ。


「ふーん。法華経を世界に広めようって訳?」

「はい、そのとうりです」

「その会館に行けば、日本の本いっぱいある?」

「ええ、いっぱいあります。ぜひおこしください。ユースの近くです」


まだ一度も行ったことがないのにこの青年はもう自分の会館のような口ぶりだ。

夜の10時頃にユースに着いた。確かに会館はすぐ近くだった。

彼を下ろし久しぶりにユースの駐車場で眠る。


よく朝早くどんどんと車をたたく音に眼が覚める。オオツキともじゃもじゃだ。

けんかしている。


「分かった分かったとにかく清算しよう」


それでももじゃもじゃは手取り10万円はあったのだ。残った商品を受け取り

ここでもじゃもじゃはリタイアする。ほどなくオガワとイスラエルが来た。

追加分を含めてほぼ商品は売り切れ。すぐに清算する。なんとふたりとも


各1000ドル(36万円)をこえていた。すごい!オオツキもびっくりして、


「他のとこどこも行ってへんの?」

「ええ、ケルンやハーゲンもよう売れてるらしいんですが、我々2人は

デュッセルだけです」

「ほなわし、明日からそっち行くわ」


そのうちボンボンと映画俳優が現れた。すぐに山男とひょうきんがやってきた。

どちらも好調だ。フルダにはまだ行ってないという。もったいない気もする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーつづく


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