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メルヘン街道

その頃石松はデュッセル、エッセン、ケルンと売り歩いていた。

日本人がやたらと増えてマナーも悪くなったと嘆いている。

縁日は日本へ帰ったそうだ。石松はこの秋にはミュンヘンで


やるといっていた。オリンピックだ大挙してヒッピー達がやっ

てくるらしい。オサムはピストルに懲りて逆にその頃は、北に

いることにした。しばらくはデュッセル近辺を探ってみよう。


ハーゲン、デューイスブルク、ドルトムント、ボン、アーヘン、

ヴッパタル、ハメルン。徹底的にまわる。ハーゲンの地下道で

獣医と出くわした。ここでやってたのか!たしかに、夜だけの


デュッセルでやらなくてもドイツ各地の小都市ではどこでも売

れそうだ。ポリスには気をつけなければいけないが、通報さえ

されなければほとんどフリーだ。いい町を探し出すことに尽きる。


ウエストファーレン州から北方ドイツニーダーザクセン州に入る。

ブレーメン、ハノーバー、ハンブルク。そしてあのポンコツ車

を買ったリューベック。このあたりは工業地帯で町はごみっぽく


人々も気ぜわしい。少し方向を変えてブレーメンからメルヘン

街道にはいる。その中でもハメルンの町はとても心が和むのだ。

二つの川が町の中央で合流し中世の町並みが開ける。時計台の


からくり人形前に皆が集まる。時を告げると同時にハメルンの

笛吹きの物語がからくり人形劇で回り舞台よろしく展開する。

ボリュームたっぷりで、ついついじっくりと見とれてしまう。


さてドイツ西部。コブレンツからモーゼル川を遡る。一面の

ブドウ畑が続き。ビールからワインに変わっていく。

ザール地方に入る。アルザス、ロレーヌ。独仏がいつも奪い


合いをしたところだ。トリアーとかザールブリュッケンとか

ほど良い町がいくつかある。


オサムは町に着くとまず中央駅から販売すべき場所1,2箇所

までの地図を詳しく描く。テスト販売をして様子を見る。

ほとんどの町がものめずらしい感じで温かい。


もし万が一警察に捕まったら。ただひたすら謝って許して

もらうこと。そしてすぐに隣町へ移動することだ。


一エリア7,8都市。何とかドイツを5分割することができた。

あと行けてないのは、チューリンゲンバルトとシュバルツバルト

方面だ。


今は夏。ミュンヘンオリンピックをへてクリスマスまで

あと四ヶ月だ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーつづく

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