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チューリンゲンの森でUFOを見る

それは真夜中、12時ごろのフランクフルトの北方、

チューリンゲンの森の中のアウトバーンでの出来事だった。

パーキングエリアで仮眠している時だ。助手席のマメタンが、


「ねえ、オサム見て」

「・・・・・・」

「あの光へんよ。ねえオサムおきて見てよ、UFOかもよ?」

「えっ、UFO!うそー?」


オサムは身を乗り出してじっと暗い空を見る。

ここはかなり標高がある。谷間の村の灯火をはさんで向こう側に、

星空の中おおきな山影が見える。少し目が慣れてきた。


「どこ?」

「左の端の山の中ぽつんと灯が見えるでしょ。じっと見てて、

大きくなって動き出すから」


ほんまかいな。オサムはさらに身をせり出して助手席の窓に

額をくっつけた。


「ほんまや」


灯火が鼻炎カプセル大になった。かなり明るいオレンジ色だ。

と思うまもなくすすすーっと中腹を右に水平移動して、

頂上付近で止まって消えた。


「なんじゃ、ありゃー????」

「サーチライトじゃなさそうよ」

「飛行機?戦車?風船?ヘリコプター????

やはりサーチライトじゃないの?」


消えたあたりをじっと見つめる。あっ、また灯火が現れ

大きくなった。どこかから照らしているのなら光のライン

が見えるはずだが、それにサーチライトだったら、


楕円形が移動で変化するはずだが?その鼻炎カプセルは、

そのまますとんと下に下がりすすすーっと麓を左に滑って

いってふっと消えた。今度は左端上部から急に現れて、


スススーッと稜線沿いを進む。むむむっ?不可解なり。

不思議なことに山の上の空には飛び出さない。しかも絵に

描いたように我々の視界の範囲でしか移動しないのだ。


「なんじゃ、ありゃー????」


完全にからかわれている。約1時間ほどだ。そのあと

空へ向かって消えたきり、もう二度と現れなかった。

どっかへ行ったんだ。帰ってこないかなあ。さらに、


1時間待ったが、疲れて眠ってしまった。

朝、目が覚める。きのうのUFO?おおそうだ。

眼下に村があって向こうに山なみが見える。


何か研究所とか?飛行場とか?・・・・なにもない。

結局、やはり昨日の光物は、未確認飛行物体だったのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーつづく

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