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オリエントエクスプレスでトルコへ

日本円で300万円ほどのマルクが残った。

石松も縁日もとにかく無事だった。石松の

真横のアラブ人がいきなり頭を殴られ、重体。


石松は返り血を浴びた。あと一人アラブ人が

ナイフで刺されて重体ということだった。

新聞にはアラブ人と地元のトラブルとだけ報じ


てあった。さあ旅に出るぞ。何もかも忘れて

マメタンと二人で、約束だ。とりあえず、

ドイツを出よう。石松はイスラエルへ、縁日は


スペインへ。別れのスキヤキパーティで醤油が

手に入らなくて水炊き、それもたれなし。

早く旅に出ろということだ。


オリエントエクスプレスにデュッセルの駅から乗る。

オーストリアを抜けるまではまさに定刻どおりに列車

は進んでいたが。ユーゴに入るともう1時間も遅れている。


関係ないところで列車はよく止まる。それでも二人だけと

コンパートメントでとにかく2日間二人ともぐっすりと眠り

続けていた。そしてついに着いたぞトルコ、イスタンブール。


1週間ほど大バザールの近くの安ホテルに泊まって、毎日

シシカバブとガラタ橋のいわしのから揚げなどをほうばり

ながら大バザールを歩き回った。チャイを飲み、毎日5回


のコーランのうめき声を聞きながら・・・・・・。

町中に毎日5回も突然と鳴り響くコーランのスピーカーから

の大声。イスラムはそのたびにその場に立ち止まりメッカに


向かって大地にひざまづき祈りをささげる。これではとても

かなわない。さすが砂漠の宗教だ。骨の髄までイスラムは

染み込んでいる。生活法でもあるのだ。

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