表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/100

春ださあ旅立とう、ところが

外国に来て日本人村にどっぷりとはまっていると

語学も上達しないし、日本にいるのとちっとも変わらない。

何のための一人旅だったのかと非常に心が空虚になる。


春になったら旅に出よう。とにかくコペンを出よう。

一人旅でまた再出発だ。辛抱辛抱・・・・・。


少しずつ日が長くなり、とうとう春がやってきた。

ところが、マメタンの顔が最近とみに元気がない。

オサムは心を見透かされたのかなと思いつつ、


「なにかあるの?」

と聞いてみた。そしたらやはり何かあった。

前の彼氏が彼女に会いに来るという。


『なんじゃそれは?すごい奴だなそいつは、

俺なんか負けそう。何とかしなけりゃ、そいつ

無理心中でもやりかねないかも?』


そこでオサムは神の如く厳かに啓示をたれた。


「会ってあげなさい。思い切り諭してあげなさい。

私は一足先にドイツへと下って、デュッセルドルフ

あたりで職を探しておきます。連絡を密にしましょう。


態勢が整えば是非ドイツで一緒に暮らしましょう。

東京からの元彼には絶対に会っておあげなさい。時間

はいくらかかってもいい。我々二人はしばらく離れ離


れになりますが、お互いに努力しましょう。愛があれば、

二人に宿命的な愛があれば、また必ず結ばれるはずです。

誰人も不幸にしてはいけません。是非、ストックホルム

まで行って、昔の彼に会っておあげなさい。正直に素直


に自分の気持ちを伝えなさい。彼も成長しているはずです。

ひょっとしたら、今のあなた以上に成長しているかもしれ

ません。その時はその時です。ともにまだまだ若いのです。


悔いを残すなこの人生!!・・・・・アーメン」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ