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緊迫のディスコで一瞬の神がかり−2

宴たけなわ、突然音楽が止んで暗転。真っ暗になった。

すぐにスポットがフロアを照らし司会が英語でなにやら紹介。

最後にミスタージュードー、タケシサトーと叫んだ。


拍手と共にあの佐藤武が白のダブルスーツで、

パトロネアに腕を添えられて登場してきた。

三方向に手を上げて拍手が高まる。


次に二人はオサムたちのテーブルに近づいてきて

立ち止まった。そこはオサムのまん前だった。

思わず反射的にオサムは立ち上がってしまった。


しまったと思ったがもう遅い。きついスポットがオサム

と佐藤とに収斂されていく。拍手が収まっていく。

それはわずか数秒間の出来事。


オサムは木靴のおかげで佐藤より10cm上背があった。

佐藤は一瞬戸惑ってすっと右手を出した。

オサムはじっと佐藤を見下ろしてゆっくりと3度うなずき


おもむろに首を大きく横へ振った。司会がゴッドセイヴなにやら

と叫びオーッというどよめきと共に大きな拍手が起こった。佐藤

は思わず頭を下げて出した手を引っ込め拍手の中を去っていった。


スポットが彼とパトロネアの後を追う。再び強烈なサウンドが始

まり皆がフロアに飛び出してきて踊り始めた。イヴ再会だ。


オサムは冷や汗をかきながらどっかと椅子に腰を下ろした。

皆がvサインを送ってくれている。すごいサウンドだ。

マメタンが首根っこに抱きついてきた。


オサムはマメタンの手を引いてそっと店を出た。

寒い。すばらしい星空。凍てついた凍えるほどの

ホワイトクリスマス。マメタンはオサムの腕を取って


とても幸せそうだった。イエスタデーのメロディを

二人で口ずさみながら歩いた。その意味も深く考えずに。



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