表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/100

ヘルシンキで本場のサウナに入る

ストックの職安にまず出向いた。さあどうしたものか?

仕事が決まればもう旅はできない。マメタンはまだ

ほとんど旅をしていない。


「フィンランドに行ってからでも良いのでは?」

一番金持ちのマメタンがそう言ったので皆賛成した。

「お金がなくなったら私が出してあげるわよ」


そしてこれが後で命取りになるとはつゆ知らず、

3人はフェリーでヘルシンキへと向かった。

フェリーは大型でとても豪華だった。


20年後、このフェリーが事故で沈没したとの

ニュースをみた時、あっ、あのフェリーだとても驚いた。


チュルクの港からヘルシンキまでは当然ヒッチハイクだ。

なぜかマツダの車ばかりでどこにいっても日本人受けが良い。


ヘルシンキのディスコで、食事中なのに気付かず踊りに

誘ったらいやな顔もせずにすぐ踊ってくれた。


いつもロシアにいじめられていたフィンランドは、

日露戦争で日本があの大国ロシアをやっつけたということで

とても日本人はもてるのだ。


ヘルシンキの郊外に大きな国際大会用スキージャンプ台

があった。ノーベル平和賞の佐藤栄作氏が作ってくれた

のだと誇らしげに語ってくれる。


サウナの本場LAHTI(ラッハティ)に向かう。Hをもろにハ

と発音するのだ。お金はクローネではなくてマルカ。

ドイツの息がかかっている。


着いたぞサウナの本場と思いきや、何の事はない

温泉プールのサウナ付、今日本のどこにでもある

温水プールと全く一緒だった。


暗く長い真冬を過ごすにはサウナとディスコが

北欧庶民のすばらしい娯楽なのだ。


さあストックホルムへ戻って働こう。

3人は再び大型フェリーに乗り込んだ。


とてもがらすきだったので、展望室の大きな窓の

フロアに寝袋を3つ並べてぐっすりと眠った。

サイモンとガーファンクルを聞きながら。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ