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アウトバーンでひっくり返る2

と思いきや。アウグスブルグを過ぎてミュンヘンまで

あと20キロというところで、曇天の夕方、


緩やかな右カーブの下り坂、ゴトゴトという音と共に、

いきなり車体が大きく傾き右手に火花が見えた。


グリーンベルトにぶつかる寸前に急ハンドル、

車体は左に傾いて横転。オサムは助手席のおじさんの下敷きになった。

待つこと1,2秒。”俺は死んじまっただ”の歌が聞こえる。


とにかく一呼吸おいて、・・・助かったみたいだ。

「重いよ、おじさん外に出て!」


やっとの思いで上向きになった助手席のドアを開けて、

外ににじり出てみてびっくり。車はうまく路肩に横転。

向こうの方から男の人がタイヤを1本ころころと押してくる。


なんと右後部車輪がはずれ、車軸が路面とこすれて

火花を飛ばし、横転したらしい。


ドイツの人々は事故のときにすこぶる手際が良い。

発炎筒、事故表示板、パトカー連絡と速やかに

みんなしてさっさと処理をする。


このときもVWポルシェのハイウェイパトカーがすぐに来て、

皆でわっしょいわっしょいと車を起こしてくれた。

ど派手なヤーパンポップワーゲンでツーリストナンバーだ。


ハンドルが少しゆがみこの胸は痛むが何とか車は動きそうだ。

次のインター出口から修理工場までパトカーが先導してくれた。

ダンケ、ダンケ、フィーレンダンク(おおきに、おおきに)


ドイツの皆様方にあちこちでお礼を言いながら、

シュタルクヤパーナー(強き日本人)と胸を張り、

痛みを抑えて車を運転し続けた。

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