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プロローグ

(プロローグ)


北陸福井駅前の西武デパート向かいの地下に、”ファンファン”という古風なジャズ喫茶がある。カウンターに2ボックスで京都のブルーノート風でとても良い。ひげを生やした中年のマスターも渋い。


ここで2001年3月某日23年ぶりに学生時代の悪友黒川明夫に再会した。仕事で北陸出張の折ひょっとしたらと思い電話帳をめくったら黒川明夫とあるではないか。確か福井の出身だったはずだ、劇団何とかと書いてある。まちがいない。奴はあの当時言ってた如く愚直に演劇活動を続けていたのだ。


少し興奮気味に電話をしてみた。やはり黒川だ。「若林?あの若林治か?」ということで、お互い生きてたのかと23年ぶりにその晩”ファンファン”で再会した。


白髪は増え、年はとりつつも不思議と23年前にタイムスリップして、しこたま近況を報告しあった後、黒川は若林に聞いた。


「1970年10月21日の国際反戦デーのあとお前は行方不明になった。海外に逃避したという噂はあったが、その数年間、何ヶ国回って一体何をしてたんだよ?お前の言う第三幕てなんだ?もうこんなに白髪交じりになって、さあこれからだなんてもう何かむなしく響く」


てなことを言ったので即答できず。


「その件に関しては後日手紙を書くから」


と別れて白樺湖にいる間の一ヶ月、いろいろと思い出して書き始めたらこんな長文になった。読むほうは大変だろうがこちらはわが青春の総括ができて大いに感謝している。持つべきものはやはり親友だ。共にさらに長生きをして頑張ろう。

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