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第15話 続•ボッサンvsホヘト


[第15話] 続・ボッサンvsホヘト



ダイナマイトの爆発まで後4分!

ローさんは、人質と一緒にエレベーターで降りて行った!

ボッサンは、ホヘトの所に戻りながら携帯でオッパイを呼び出す!


「オッパイか?ローが人質と一緒にエレベーターで降りていった!下で何とかしてくれ!銃を持ってるから気をつけろ!頼む!」


ボッサンは、カフェにいるホヘトの所に戻って来た。

ホヘトがにらめっこしているバッグを覗き込むと、液晶パネルの数字は、後3分30秒!


「おい!見てないで何とかしろ!」


ボッサンはホヘトを突ついて言うと、ホヘトは立ち上がって、


「何とか出来ればとっくにやっとるわい!さっきオべを呼んだ。」


「オベは解除出来るんか!」


「分からない!」


「分からないだと?」


「俺よりはマシだ。」


「爆発物処理班は?」


「いない。」


「なにゅ~ん!連れて来てね~のか?何やってんの!」


「うるさいな!だったらお前が何とかしろよ!」


「俺はこの手の物は駄目だ。」


「俺と変わんね~じゃね~か!」


「お前よりマシだ。」


「何がマシなんだよ!」


「あ~?何もかもだ。」


「何もかも?じゃあ… 大車輪出来るか?」


「鉄棒のか?出来るさ!グルングルン回っちゃうよ。」


「俺だって出来るさ!鉄棒の健ちゃんって言われてたからな~!」


「洗濯屋の間違いじゃねーのか?」


「なんじゃそりゃ!」


「じゃあ、懸垂は何回出来んだよ?」


「懸垂?そ~だな、15回は出来るな。」


「俺は20回だ!」


「うそつけ!それ、斜め懸垂だろ。」


「アホか!斜め懸垂なら100回は出来ら~!」


「見栄張ってんじゃないよ!」


「見栄なもんか!じゃあここでやってやろうか?」


「状況を考えろよ!こんな時に斜め懸垂やるバカが何処にいる!」


「バカとはなんだ!バカとは!」


「バカにバカって言って何が悪い!」


「バカにバカって言われたくないね!」


「やかましいわ!」


「ふざけんな!このボケが!」


「解除終わりました。」


「解除終わっただと?ふざけんな!…… ん?」


ボッサンとホヘトが、胸ぐらを掴み合いながら下を見ると、オヴェがニッパーをカチカチやりながら、2人を見上げていた。


「タイマーは止めました。もう大丈夫ですよ。」


バッグの中のタイマーを見ると、数字は消えていた。


「オベ!ゴゥラ!いつからそこに居た!」


「えっと、大車輪の辺りからかな?」


「居るなら居るって言えっつーの!」


「凄くエキサイトしてたんで、邪魔しちゃ悪いかなと思って。しかし…… 」


オヴェは立ち上がって2人を見ながら言った。


「2人とも似てますね。クフフッ。」


ボッサンとホヘトは、口を揃えて言った。


「似てるかっつーの!」

「似てるかっつーの!」





ー1階エレベーター前ー


オッパイとユオとアオイ、そして警官隊は、ローさんが降りて来るのを1階エレベーターの扉を取り囲んで待っていた。

そこにローさんと人質を乗せたエレベーターが降りてきた!


扉が開く!


人質の女性の頭に銃を突きつけながら、ローさんは出てきた!


「道を開けてね~。変なことすると、カオルさん死んじゃうよ~。」


警官隊は道を開けざるを得なかった!


「お願い!助けて!」


人質の女性は泣きながら訴えるが、ローさんはお構いなしに歩いていく。


「くっそ~!これじゃなんも出来んな。」


オッパイは悔しそうに言った。

ローさんと人質の後を、遠巻きに囲んで進んでいく警官隊。

その後をオッパイ・ユオ・アオイが追う。


その時、ボッサン・ホヘト・オヴェが1階に降りてきた。


警官隊に囲まれているローさんを見てボッサンは、


「MとBを捕まえて、後はローだけ…… あれ?Bが居ね~!」


Bを繋いでおいた自販機が倒れていて、Bは居なかった。


「どんだけ怪力なんだよ!」


ローさんは、人質を連れて建物から出る。


警官隊とボッサンたちも外に出る。


ボッサンたちは、先回りして黒のワンボックスの近くまで行く。


ローさんが車に近づくと、後ろの扉が開いた!Bだ!


ボッサンは、ローさんに銃を向けて、


「おい、ロー!人質を放せ!もう必要無いだろ?」


ローさんはボッサンの顔を見て、


「あれ?ダイナマイトは?解除したんだ。やるぅ。敵ながらあっぱれ。さ~て、人質はどうしよっかな~♪カオルさんの命は風船のともしび~♪」


「それを言うなら、風前のともしびだろ?」


「ね~。だけどあの起爆装置、よく解除出来たな~!」


「ね~、じゃね~だろ!ロー、聞いてる?」


「聞いてる聞いてる。だけど、あの起爆装置解除した人凄いな~と思って。天才だな。」


「だから、風船じゃなくて風前でしょ、って言ってんの!人の話は聞こう!」


「うん。わかった。風船じゃなくて風前ね。風船は、寅さんの方だった、ンフッ。」


「それはフウテン!フウテンの寅さん!お前ワザと言ってるだろ!」


「チャウチャウチャウ。寅さんってさ~、いっつもフラフラしてるじゃない。だから風船なのかな~って思ってた。違うんだ。」


「もういい。とりあえず人質を開放しろ!」


「わかった。開放するけど、追いかけて来ないでね。」


ローさんは人質から手を放すと、後ろの扉から車に乗り込んだ。


「そうはさせないぜ!」


ボッサンは、車の前輪目掛けて立て続けに3発!グロックを撃った!

しかし、タイヤはパンクしなかった!


「くそ!ランフラットタイヤか?」


黒のワンボックスは走り出した!

ボッサンは走って追いかけて通りに出て、走り去るワンボックス目掛けてグロックの全弾を撃ち尽くした!

しかしワンボックスは、窓にヒビ1つ入らず走り去った!


「くそ!装甲車かっつーの!」


ホヘトが走り寄って来て、ボッサンが持っているスライドストップの掛かったグロックを見て、


「おい!その銃、本物じゃねーか!民間人がそんな物…… 」


「おい!後を追うぞ!」


ボッサンは、撃ち尽くしたグロックをホヘトに渡すと、近くに止めてあったムルシエラゴにユオと乗り込んだ!

オッパイとアオイもディーノに走っていく!

ホヘトは警官隊に向かって、


「後を追うぞ!全員乗車!」


ホヘトの後ろを、派手なホイルスピンでムルシエラゴが発進した!

その後ろにディーノが続く!

そして、パトカーも発進していった。

















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