カナンの地を離れて
今回はペンネームのことなど……
私、神山備はこうやまたすくと読みます。一応、my pageには読みは付されておりますが、作品トップページとか、書かせていただいた感想などには漢字のままで表記されので、みなさんこいつ誰? 読みもわかんねーし。と思われているかも知れません。
某所では本気で男と間違ってらっしゃった方もおられたので、なんかしつこくおばさんと書き込むクセができました。
で、この神山備という名前は、聖書のアドナイ・エレという言葉(主の山に備えあり)から取りました。私、30年越しのクリスチャンです。
「聖画」や「立証-25年目のラブレター」「バニシング・ポイント」などのキリスト教がバックボーンになっている作品も発表しておりますが、なんせ、創作再開の第一作目の「切り取られた青空」がアレですから、カミングアウトしたら引かれるかもとか思っちゃってます。
実は私がブログデビューしたのは、なんと信仰ブログなんです。日々の信仰生活を私のドジ話を含めて書いてました。そのブログタイトルも「こうやまたすくのアドナイ・エレ」どーでもいいですが、よくよく考えると、頭痛が痛いって言ってるようなタイトルであります。
その後、大手カタログ販売会社の押しに負けてダイエット食品を大量買いする羽目になり、これは御心なんじゃないかと、ランキングにまで参加してすっかりダイエットブログにリニューアル。
そんなある日、ひょんなことから、そのダイブロで知り合った既婚アラフォー女性ブロガー(私もその時はギリアラフォーだった)3人で恋愛がダイエットの妙薬だって話で大いに盛り上がったんですよ。
「だけどさぁ、今更危ない恋なんかできないじゃん」と、P子ちゃん。
「ロマンスなんて結婚前の想い出の中でしかないよ」と、Nちゃん。
「ま、妄想で理想の彼氏でも作るしかないか。」と、私。昔小説書いてたからねぇ……って、ぼそっとつぶやいた(書いた)ら、二人が
「書けっ!」
って食いついてきた。さらに、
「内緒で書いても解かんないでしょ。ここに載せなよ」
とダイブロ上で小説書けなんて言うのまで現れて…
そう言うのに絆されて構想を練りだして浮かんだのがあの「切り取られた青空」ダイブロのみんなに楽しんでもらうにはってネット恋愛をテーマに選んだは良いが、いきなり泥沼にはまり込んでしまった展開を、元々信仰ブログとして立ちあげた場所に揚げるのは甚だ忍びなく……
で、別のプロバイダーで小説オンリーのブログを立ち上げることとなりました。
とりあえず、だーっと、書いて仲間内に見てもらえれば良いやって宣伝もしなかったし、そのブログのカテゴリーランキング以外はなにも付けてなかった当時のブログ。
なのに、そんな深海魚なブログを新着で見て訪問してくださり、今でも仲良くしてくださる奇特なFさん。小説用のテンプレートを紹介してくださったり、彼女経由で他の方の作品にたくさん触れられるようになったのです。
ポータルサイトがあることも彼女が教えてくれました。そしてあるサイトに登録、志を同じくする方にたくさんたくさん出会うことができました。
今、その方々との交流が、私の創作の支えとなっています。
私のブログのタイトルは
「私のベテル~ゆめのきざはし~」
で、現在はエッセイとかお知らせなどの雑記帳になっています。
ベテルとは創世記でヤコブが長子の権限を兄エサウから略奪しようとして、エサウの怒りを買い、ハランという母の実家に逃げて行く際、野宿した場所の地名。
全部を欲したために全てを失ったヤコブは傷心の中、石を枕にして眠ります。
しかし、その夢でヤコブは天使が梯子を何度も行き来する姿を見ます。
「僕は何もかも失ったと思っていた。神様からも見捨てられたと思っていた。でも、神様は僕をお見捨てではなかった。だって、ここも神様の国なんだから」
目を覚ましたヤコブは、そう言って、その石の前で首をたれ、感謝の祈りをささげたのでした。
ここも神の御国なれば……クリスチャンテイストまるでゼロのキャラたちを走らせていることも許してくださる神様に感謝をしつつ、たすくは今日も書き続けています。