引きの強さ……あるかもしれません
私の場合、ほとんどの場合、ラストシーンが頭に浮かびます。で、そのラストシーンから逆に道をならして行く作業が頭の中にあって、書き出しにたどり着き執筆が始まるのです。
書き始めると今度は今来た道を引き返して、再びラストシーンに向かって走り出すのですが、大まかにしか決めていなかったことをいざ書きだすと、自分でもびっくりするほど辻褄が合っている!
一番すごかったのは「青空」の板倉家の引っ越し先、日進市。当時ダイレクトアタックのたすく、地図も見ないで名古屋市以外の愛知県内の市を適当に書いただけだったのです。
地図を見たのはずいぶん後で(すぐ見んかいっ!)実は、「いと」で香織がいたくらに乗り込んで行くシーンになり、行く理由をこじつけるためでした(笑)
ビックリしました。名古屋市にばっちり隣接している。動物園、目と鼻の先! 思わず、パソコンデスク叩いちゃいました。
「パラレル」シリーズのタイトルがなんで全部英語なのかも、全部書ききって初めてわかりましたし。(これを書いてしまうとネタバレになってしまうんで書けない。読了してくださった方は想像してみてください。『彼女』がどこで書いていたかを考えていただくと解かります)
そして、最も引きが発揮されるのは音楽。
「切り取られた青空」の「もしも雪なら」
「満月に焦がれて」の「時の足音」
「パラレル」の「紅蓮の月」「二人三脚」「そしてボクにできること」
「再び桜花笑う季」の「ジューンブライド~あなたしか見えない~」
は執筆中、
「切り取られた青空-いと-」の「永遠」
「遠い旋律」の「君が思えば……」
「再び桜花笑う季」の「さくらびと」
は執筆後、私の許に引き寄せられるように私の耳に聞こえきました。
これが実に、作品とマッチしているんです。
ここまで書いて、ハタと気がついた。私今回、自作の宣伝してるだけだわ。
(いや、今回だけじゃないですね。結構私、ここで『番宣』してます)
(開き直って一言)気が向いたら読んでください、お願いします。