たすくは芸人気質?
べつのポータルで、老いをテーマにした作品を読んだときです。私は、古い映画ですが「翔べイカロスの翼」のワンシーンを思い出していました。
この映画は実際にキグレサーカスでピエロをされていて転落事故で亡くなられた方の実話をもとにした作品で、私は当時ファンクラブにまで入っていたさだまさしさんが主演されるというので、半ば内容そっちのけで見に行ったんですよ。
確かに、映画自体も良かったんですが(もう号泣しちゃいました)私が一番印象に残っているのは、主人公の先輩ピエロ(曾我廼家明蝶さん)が公演先でチンピラにボコ殴りにされるシーン。曾我廼家さんは殴られながらへらへらと笑い続けます。その様子を見たチンピラ達は彼を嘲笑いながら殴り続けます。そこで彼は言うのです。
「よぉ見とくんや。芸人はな、笑われてなんぼや。自分の体削りながら人笑わす……」
その方にコメントを送った後、仕事の行き帰りに必死に記憶を手繰って思い出しました。たぶん、こう言ってたと思います。もう、ワンシーンだけなのに、ものすごい存在感でした。
私は笑わせている訳ではないですが(無闇に泣かせているというご意見もありそうですが)、なりきり書きする中で、時々命を削って書いてるよなぁと思うことがあります。メインで死にキャラ書くと必ず倒れますから……(入院まで行ってないのがせめてもの救い)
何でそこまでせんならんねやろうと自分でも思います。だけど、一旦命を吹き込まれたキャラに魅入られてしまうと、その気持を代弁せずにはおれなくなる。そして、根を詰めて詰めて書きまくり、書き終わるとぷっつん脱力……いい加減もう少し楽な書き方はできんのかって思いますけど、これができやんのですわぁ。
芸のためなら点滴くらいなんでもないやろという芸人(芸人っ! かもね)気質たすくへの夫からの一昨年の誕生日プレゼントはラミネーター(私が買ったんですけど、あとでお金出してくれました)クリスマスプレゼントは、コピー用紙15,000枚でした。
ちなみに、夫は大の活字嫌い、私のはもちろん誰のも読まないので、安心して(?)書けます。