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今日はもうおやすみ。

作者: SPECIAL BAY

 「眠た~い!」

心の中でそう叫んでいた。

 

 私の名前は陽呼子ひよこ。今、大学で授業を受けている。先生はとても細々しい声で何か言っている。私は意識が飛びそうなくらい眠くてうとうとしている。はやく終わってほしいが、全然、時間が進まない。なんとか、頭を起こそうと頭の中でロックミュージックを思い浮かべていた。リズムに合わせてヘッドバンギングしそうだった。



 そして、なんとか授業が終わった。友達の佳夏かなつは、眠そうな陽呼子に言った。

「陽呼子ちゃん、とっても眠そうだよ~。 最近、いろいろ忙しいし、午前で授業終わりだし、今日は帰って少し寝た方がいいと思うよ~。」

その言葉に眠そうな陽呼子は返した。

「そうだね。今日は、帰って寝ようかな。」

佳夏はうなずきながら言った。

「それがいいと思う!私はね~新しくできた店のバナナショコララテを買って帰ろうかな~。じゃ~、陽呼子ちゃん、またね!おやすみ~。」

そう言って、佳夏はルンルンと店に向かっていった。陽呼子は家に向かって歩きだした。



 学校に行くときは、雨が降っていたのに空はすっかりと晴れていた。水たまりが青空を反射して一面が青く輝いていた。

「だって、私たちは青い地球の中に包まれているからね!」

そんな青い世界を歩き、陽呼子は家に帰りついた。



 「ただいま~」

陽呼子は誰もいない部屋に挨拶し、バッグを下ろした。そして、好きなジュースを飲んで一息ついていた。


「寝よう!」

陽呼子は、やっぱり眠いので昼寝をすることにした。時々、こうやって昼寝をすることが好きである。陽呼子は部屋の電気を消し、カーテンの隙間から差し込む柔らかな光に包まれながら、布団の中に入った。

「おやすみ。」

ちょっと音楽も聴きたい気分だったので、寝るまで音楽をつけることにした。



 今流れている歌は、陽呼子が中学生の頃から聴いている歌である。この歌を聴いていると、自然と昔のことを思い出していた。



「私、こうやってよく布団の中で考え事をしていたなぁ・・その日のことを振り返っては、悩んだり、反省したりしていた。

あれは小学生の時、私には友達があまりいなくて、悩んでいた。その時は『友達なんていらない』って思って、どうにか自分を正当化しようと思っていた。だけど、やっぱり悲しくて泣いた。今は友達ができたよ。でも、本当はあの頃も友達いたじゃん。もっと、他人を受け入れてもいいんじゃない?


 あれは、中学生の時、私はクラスメイトからいじめを受けていた。それに初めて好きになった人は私をいじめてくる女子の彼氏だったって、笑えちゃうよね。あの頃は全然、笑える話でもなくて、本気で苦しんでいた。そんな中学生の時から音楽をやりたいって思っていたけど、大学でも音楽を続けているよ。悩みもたくさんだけどね・・


 あれは、高校生の時、私は体を壊して入院した。本当に死ぬかと思った。手術がとても怖かった。でも、無事に退院でき、元通りの生活になった。でも、高校の授業が分からなくなって、それでまた泣いた。でも、大丈夫。勉強よりも大切なこと、たくさんあるから。きつい時は休んで。努力をした過去の自分に未来の自分から拍手を。」



 陽呼子は、懐かしい音楽が鳴り響く布団の中で過去の自分と話をしていた。まだ、未来のことは分からず、「未来はとっても明るいよ!」なんてとても言えないけれど―


「これまで、涙で枕を濡らすときや悩みすぎて眠れないときがあった。これからもきっとあると思う。でも、今日はもうおやすみ。今日のことはリセットして、明日から新しい気持ちで頑張ろう。もちろん、明日が来て欲しくないときもあると思う。でも、絶対に明日を避けて未来には行けないのだから、明日、失敗してもいいと思って今日は寝よう。眠れなかった音楽を聴こう。そう・・」


陽呼子は、そんなことを考えているうちに寝ていた―



 数時間後、陽呼子は新しい朝が来たと思って、心地よく目覚めた。

「あ~。よく寝た~。」

陽呼子は時計を見た。午後7時。

「あっ。昼寝って忘れていた・・寝すぎた・・音楽もつけっぱなしじゃん~。」



(おわり)


読んでくださって、ありがとうございます!!

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