童貞について考察してみました。処女作なのに童貞について書いています。
世間の人々の童貞に対する価値観はどのようなものでしょうか?おそらく否定的な見方が強いでしょう。なぜ性的接触の有無で社会的評価がある程度変化するのか。私はその点について疑問を持ったためにこの文章を書きました。くだらないテーマですが、読んでくださる皆様が楽しめるように頑張ります。
まず初めに童貞とは何かを確認します。童貞は性交渉の経験がない男性のことを主に指します(本来は女性のことも指すそうですが、現在では男性に対する使用が一般的です)。そんなのは異世界転生物で主人公に可愛い幼馴染がいるくらい当たり前です。しかしこの童貞の概念はヤリマンぐらいガバガバです。例えば、アナルセックスは童貞卒業に入るでしょうか。意見が分かれると思います。さらに男性同士のセックスはどうでしょうか。これも難しいところです。では、童貞を女性の膣にペニスを挿入したことがないと定義するとどうでしょうか。これでも問題が生じます。例えば素人童貞です。上の定義によれば確かに童貞ではありません。しかし世間的には童貞と同じかそれ以下の社会的評価が下されます。もう一つ上の定義が当てはまらない例を挙げます。例えば、アルコールなどで酔いつぶさせ、正常な判断ができない状況の女性とのセックスです。確かに挿入はしていますが、これを持って童貞卒業とみなすのには倫理的に問題があります。以上見てきたように童貞の概念は、誰しもが一度は考えたことのある自作の小説の設定ぐらいガバガバなものです。
さらに、一般的に童貞を卒業したとみなされたとしても非童貞の栄冠を手にすることはできません。様々な条件を達成しないといけません。例えば、年齢の条件があります。12歳で童貞を卒業したとしたら、まだセックスをするには早すぎると思われるでしょう。逆に35歳で童貞を卒業したらそれは遅いとおもわれるかもしれません。どうやら童貞を卒業するには適齢期が存在するようです。私の勝手な想像ですが、約15歳から約30歳までの間が童貞卒業適齢期のように思います(みなさんはどうお考えですか)。これも現代のパラダイムに則って私がこう考えているのにすぎず、例えば近世日本では元服の年齢の幅が大きく12歳前後でセックスをすることもごく一般的だった可能性が高いです。
以上の童貞の概念の脆さと童貞を卒業した後の社会的評価につながるための種々の条件の存在の二点を加味すると、童貞とは独立した概念ではなくそれに付随する様々な社会的要因が複雑に絡み合った結果として生み出された概念だということが理解できます。つまり、童貞とはセックスをしたことがあるかないかだけでは、成り立たない概念だということです。もちろん、セックスの有無は童貞を構成する一つの要因でありますが、それが全てではありません。では、セックスの有無以外に童貞を構成する要素はなんでしょうか。次回はその点から書いてみたいと思います。もしここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、感謝を申し上げさせていただきます。