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天与の儀

目が覚めると、俺は草原で寝ていた。

そして、色々と記憶が蘇ってきた。


俺の名はアーガイン=ベルファスト。

今年で6歳になったガキで、村民だ。

両親が、前世の俺みたいに強い男になってほしいと願い、名前が前世と一緒になっている。

この世界は俺が死んですぐに転生し、6年と6ヶ月後のセカイだ。


そして、この後に女神から授けられるという儀式「天与の儀」があるのだ。

6歳になってある時期になると、職業を授けて貰える儀式。

俺も初めてやったときにメジャーでありふれていると言われている「戦士」になったときは戦える職業でとりあえず喜んでいた。


「アーガイン!そろそろ天与の儀の時間だ!いくぞ!」


俺を呼んだのは父親だ。 

呼ばれるままについていき、村にある教会まで向かった。


教会に着くと、女の子が話しかけてきた。


「アーガイン!遅いよ!」


「悪いな、リーゼ。お前はもう受けたのか?」


「まだだよ、でも次の子が終わったら私の番だよ。」


「そうか、リーゼの次が俺か。」

 

「そうだよ!アーガインは戦士になれるといいね!」


こうやって喋りかけてくれるのがリーゼ=アシュタル。

幼なじみであり、面倒見のいい娘だ。

美少女であり、あまりの可愛さに村の男子もメロメロである。

俺もそうだったかというと不思議に特別に恋心を抱いたことがないらしい。6歳まで今の俺の意識はなく、記憶はあるが、メロメロではなかったらしい。前世の俺の精神年齢が原因なんだろうか。


「俺はなんでもいいよ。なれるなら。」


「えー、あの伝説の戦士アーガインの名を受けたんだからさ戦士のほうが良くない?」


「そうか?まぁなれたほうがいいかもな。」


「あっ、私の番だ!いってくるね!」


「おう、いってきな!」


リーゼは司祭のところまで歩いていき、膝を付き、司祭が天与の儀の祝詞のりとを唱え始めた。


「彼女に職業を与えたまへ。」


そういうとリーゼの周りが光だし、光はリーゼを包むように収束していく。

そして、光は最後にシャワーのように上へと拡散し、雨のように降り注ぐ。


「貴女の職業は魔剣姫ですね。おめでとうございます!」


「魔剣姫だと!?伝説の職業じゃないか!」


「すげぇ!!」


本人が何かを言う前に教会にいた人たちはざわめき出したのだ。

魔剣姫は確かにすごいな。前世の俺のパーティーにもいなかったしな。



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