帰り道の雑談
タイトル通り今回は雑談です
椿樹と彼女は旅館に向かっていた
「外国の人で女性の方って珍しいですね、いつも見かけるのは、写真館にあるカメラに似てて横ついてるレバーを回してる人が多いのに」
ムービーカメラのこと
「確かに日本に来る外国人は外交官か映画会社から派遣されたカメラマンとかが多いもんね」
アメリカ、フランスのリュミエール協会が当時日本を含め世界各国にカメラマンを派遣し、映像を撮影させていた さらに日本最古の映像は1897年に撮影された映像 諸説あり
「あ!」
ニコルズは思い出した様に言った
「そういえばまだ名前を言ってなかったわね」
「あ、本当だ」
「私はシャーロット、アン、ニコルズて言うの」
「私は宮下椿樹って、言います 」
「よろしくね、ツバキちゃん」
ニコルズはにっこりと笑顔を見せる
「はい!こちらこそ」
椿樹も同じように笑顔で返す
「ところでシャーロットさんはどうして日本に来られたんですか?」
と、椿樹はニコルズに聞いた
「ある物を探しに日本に来たの、その前は香港にいたの」
当時イギリス領
二人はそうこう話してるうちにニコルズが宿泊している旅館に着いた
「ありがとう、あなたのおかげで辿りつけたわ」
ニコルズは椿樹にお礼を言うと少し恥ずかしそうに言う
「あとー、もう一つお願いがあるんだけど」
「なんでしょう」
「もし予定が空いてたら明日、東京を案内してもらえない?東京に来て一週間くらい経つのだけど道に迷ってばっかりでだからお願い!」
椿樹は少し考えると
「うーん、わかりましたお昼からなら大丈夫ですよ」
ニコルズは嬉しいそうに椿樹の顔を見た
「本当に、ありがとうそれじゃあ、明日のお昼過ぎに新橋駅の前で待ち合わせましょ」
「はい」
そう言うと椿樹は、家へ帰っていった