出会い
二人が明治座から出て来ると夕方になっていた
「もうこんなに時間過ぎてたなんて、ちょっと楽しみ過ぎたかしら」
「まあ確かにに面白かったけど流石に二本も見たらこんな時間になるよ」
「椿樹だって夢中だったじゃない、それにしても役者の人たちかっこよかったなー」
二人はそう言いながら帰り道を歩いていると通りを通る馬車鉄道の駅があった
「ねね、ここから歩いて帰りえるのも大変だしどうせなら馬車鉄道に乗って帰らない?、そっちの方が歩いて帰るより断然早いしさ」
「確かにそれいいね 、そっちの方が楽だしね」
そう言うと二人は馬車鉄道に乗りこんだ
馬車鉄道は馬がレールの敷かれた道を客車を引き走るもので日本では明治15年1882年に運行が開始され電化が始まり路面電車が普及する明治36年1903年まで全国で利用された
客車の中で
「椿樹ちゃんはこれからどうするのおみやいとか」
「んー、今年の春まで頑張って見ようと思ってる、それでも無理だったら三咲ちゃん見たいに働こうと思う」
「それだったらアタシがいくつか就職先探しといてあげる」
「有難いけどなんかその言い方だと私におみやいの話が来ないことがわかってるみたいじゃない」
「だってー、一年間頑張って話がゼロだったから可能性ほとんどないかなーと思って」
「えー、それひどくない」
列車が駅に着く
「それじゃあアタシここで降りるからまたね」
「あ、ちょっとー、もー逃げられた」
椿樹も二つ目の駅で列車を降りた、そして家へ帰る途中道に迷っている外国人がいた
「あれ、あの人朝すれ違った人だ、道に迷ってる?」
椿樹は声をかけようと思ったが日本語が通じるかどうか分からなかった
(どうしようー英語は学校で習ったけどでもわたしちょっとしか喋れないよー)
椿樹は戸惑いながらも勇気を振り絞り英語で話しかける
「How are you?(どうかされたんですか?)」
すると彼女は
「ああ、日本語で大丈夫よ 」
英語に自信がなかった椿樹は彼女が日本語を話せてほっとした
「ここにある旅館に行きいのだけど」
彼女は地図を椿樹に見せる
「駅の近くにある旅館ですね そこまで案内しますよ」
「そうしてもらえると助かるわ」
二人は旅館に向かい歩き始めた