表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女の探し物 in 明治  作者: 小伊俊紀
明治東京編
3/16

変わらぬ日々

東京

宮下椿樹は祖母の指導のもと毎日花嫁修行に励んでいたが


「あーも 全然上手くできない」

「はいはい 椿樹もっと集中して、料理は出来てもお裁縫が出来なくては立派なお嫁さんにはなれませんよ」


椿樹は料理はできたが裁縫などはダメダメだった


「はーい」


少し嫌々だったが、その後も修行は続いた


「今日はこれまでにしましょう」

「はーやっと終わった〜」


椿樹がくたびれていると玄関の戸を叩く音がした


「あら、誰かしら」


祖母が玄関に向かい戸を開けると椿樹の友達の賀屋三咲(かやみさき)がいた


「あ、しまったー今日は三咲ちゃんと出かける約束したんだった」


椿樹は大声で叫んだ


「三咲ちゃんちょっと待っててすぐに支度していくから」


そう言うと椿樹は急いで着替えを済ませると三咲のもとへ向かう


「ごめんねー、三咲ちゃんまたせちゃって」

「全然大丈夫よ、さ、行きましょ」


二人は東京の街中を歩き始めた

二人が通りを歩いていると外国人の女性とすれ違った


「ねえ、今の異国の人見た」

「ええ、ブロンドの髪で肌が白くてとても綺麗な人だったね」


日本橋近辺を通ると三咲は


「明治座にでも行ってみないあそこら辺安いしさ」


当時、日本橋明治座は銀座歌舞伎座、新橋演舞場とともに東京を代表する劇場だった


「何見るとわいっても軍隊とか男物ばっかりねー」

「しょうがないよ戦争が終わったばっかりなんだから」


日清戦争終結当時から軍国美談を題材した作品が多々(たた)あった


「じゃあ、あれにしましょ、あれなら面白そうじゃない」

「確かに面白そうね、じゃあこれに決定!」


二人は楽しそうに明治座に入っていった


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ