玄武門
春樹たち十三名の決死隊は玄武門への突撃を始めた
砲撃で出来たくぼみに身を伏せながら城壁に近づいていく清兵たちは砲撃の音で決死隊が近づいているのにまだ気づいていない
「よじ登るぞ」
決死隊は城壁をよじ登って行く、そして最初に二人が登り切った
「日本兵だ!」
二人に気づいた清兵は銃を向け発砲する
「ぐはぁ、」
一人撃たれた
「クソ、早く上がって来い!」
空かさず撃ち返す
「始まった、急げ早く加勢するぞ」
残りの隊員も城壁を登り切り戦闘に加わる
「小隊長殿、戦闘が始まった模様です」
金井少尉は双眼鏡で戦闘の模様を見守っていた
城壁の上ではお互い銃剣を戦う近接戦闘が繰り広げられていた
「原田!ここは俺たちが抑える早く門を開けてこい!」
「ああ、任せろ」
原田は門に向かう、だか原田に清兵は銃を向ける
「殺らせるか!」
春樹は銃剣で突き刺す、その間にも原田は玄武門に向かい門を開門した
「小隊長殿、門が開きました!」
「よし、第二小隊行くぞ!突撃!」
朔寧、元山、両支隊の小隊が玄武門に一気になだれ込む
「俺たちも合流するぞ」
生き残った決死隊の隊員も城壁を降り小隊と合流する
城内では攻める日本軍と守る清軍の間で激しい銃撃戦が繰り広げられていた
「春樹!良かった生きてたか」
春樹を見つけた幸助が駆け寄る
「ああ、なんとかな」
「後、ほら渡された刀」
幸助は春樹に軍刀を渡す
「あんがと、それにしてなんて火力だよ、ガトリング砲がまだあるのか」
当時清軍の一部の部隊では日本軍が装備していた村田銃より優れたドイツ製の連発銃を装備していた
玄武門を突破した両支隊の小隊は徐々に押されていたそして清兵は指揮官の合図で一気に突撃してきた
「撃ち返せー!」
突撃して来る清兵に銃撃を加えるが臆すこと無く突撃してきた、そして両軍は乱戦になった
「数が多すぎる」
幸助は敵兵を一人撃ち殺したそして弾を装填中に幸助に敵兵が銃口を向ける
「あぶない!」
春樹はその敵兵を軍刀で斬り伏せた、だが背後にも清兵かおり春樹の首を絞める
「我らに遠く及ばぬ小国が!」(中国語)
さらに清兵は首を強く絞める
「が、あ、あ」
目の前が少しずつ暗くなる
(マズイやられる、こうなったら!)
春樹は軍刀を自分の腹に刺した、刃は春樹に腹を貫通し首を絞めていた清兵に突き刺さった
「ぐっは」
首を絞めていた腕が緩み春樹は脱出した
「春樹、伏せろ!」
幸助は銃を構えた、そして春樹がとっさに伏せると幸助は発砲したその弾丸は清兵の首元を貫いた
「おい春樹、大丈夫か?」
「ああ、急所は避けたからなんとか大丈夫だ」
小隊は劣勢になっていた
「善意引けー、撤退するぞ!」
小隊長かま指示を出し、両小隊は玄武門から撤退した
その撤退中に銃で撃たれた様な衝撃が走ったその時、目が覚めた
「なんだ夢か、最近こんな夢多いな」
春樹が眠気を覚ましていると車掌がやってきた
「次は終点、新橋です」
「やっと着いたか」
春樹の眠気も吹き飛んだ




